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プロジェクト選定の対象となりうるテーマ(着眼点)

参考資料2

都市再生プロジェクト選定の対象となりうるテーマ(着眼点)

1 活力ある都市活動の確保

(1)大都市圏における環状道路の整備

  • 交通の流れを抜本的に変更する環状道路の整備とこれと併せて新しい整備手法のあり方を検討。
    例)首都圏三環状(首都圏中央連絡道、東京外かく環状道路、首都高速中央環状線)の整備促進

(2)ボトルネック踏切の緊急解消

  • 交通渋滞の元凶であるボトルネック踏切の緊急解消。
    例)京急蒲田駅周辺連続立体交差事業

(3)民間誘発効果の高い施設の優先整備

  • 民間建築投資などの誘発効果の高い道路、公園、広場などの緊急整備。
    例)環状5の1号線(明治通り)
  • 計画決定の後、長期に未整備な事業の総点検と必要な事業の集中実施。

(4)都市鉄道と駅周辺の一体的整備

  • 都市鉄道の着実な整備と駅周辺の一体的整備の推進。
    例)営団地下鉄13号線(池袋~渋谷間)の整備と拠点駅(池袋、新宿、渋谷)周辺再開発

2 災害に強い都市構造の形成

(1)大都市圏における防災拠点の適正配置

  • 基幹的な防災拠点を含む複数の広域防災拠点の大都市圏における適正配置とネットワーク化。

(2)木造密集市街地緊急改造

  • 基盤整備と老朽住宅の建替え促進等により、防災上危険な木造密集市街地の緊急改造。これを推進するための制度的枠組みの検討。

(3)都市型水害対策

  • 都市型水害防止のための地下調整池など貯留・浸透対策等の総合的対策の推進。
    例)大阪府寝屋川南部地下河川

3 持続発展可能な社会の構築

(1)ゴミゼロ型の都市への再構築

  • 各種廃棄物処理・リサイクル施設の複合整備や静脈物流システムの構築やそれらを担う環境産業の育成などによる、大都市圏における資源循環型の廃棄物処理・リサイクルの実現。

(2)大都市水循環と緑の回復

  • 大都市圏の生態系の回復とヒートアイランド現象の緩和等のための水循環や緑の領域の回復。
    例)東京都心部の「日本橋川」「渋谷川」の自然回帰

(3)道路環境新技術開発

  • NOX、浮遊粒子状物質等、道路環境問題を抜本的に解決するための、官民連携の新技術開発の推進。

4 誰でも能力を発揮できる快適な都市生活の実現

(1)都心居住の実現

  • 都心部における交通結節点周辺地区、大規模低未利用地、公的住宅の建替え地区等において、ファミリー世帯や高齢者世帯などに対応した多様で良質な都心住宅の供給。
    例)都営大江戸線駅周辺の再開発
    例)大規模工場跡地の再開発
  • 多様な都市活動のための複合的用途の開発、地域コミュニティ再生による職住近接の安全安心快適なまちづくり

(2)マンション建替え制度

  • マンションの建替えに係る法制度の整備の早急な検討。

(3)保育所等の生活支援拠点の整備

  • 少子高齢社会への戦略的な対応の観点から、利便性の高い場所での保育所等の立地を支援するため、駅周辺や公共賃貸住宅団地を生活支援拠点としての整備。
    例)公共賃貸住宅ストックを活用し、保育所等の整備を促進
    例)駅周辺で保育所等を併設する民間等の建築物について、都市計画・建築規制の特例措置により容積率を緩和

5 国際競争力のある世界都市の実現

(1)空港機能・港湾機能の強化

  • 首都圏における空港機能の強化とアクセス等の一体的改善と国際港湾の機能強化。
    例)成田空港への高速鉄道アクセスの整備と都営浅草線の東京駅接着

(2)大規模工場跡地等を活用した新都市拠点づくり

  • 大都市圏臨海部を中心にして、基盤整備と併せ、職住遊の複合型拠点として整備。特に民間投資を誘導するための制度的枠組みの検討。

(3)IT革命に対応した都市拠点の形成

  • IT革命がもたらす成果を積極的に都市づくりに取り入れ魅力ある都市拠点づくりを実現。

6 民間主導による事業展開

(1)国公有地の積極活用

  • 国公有地の処分に伴う、都市計画特例等の活用による民間主導再開発の促進。
    例)六本木防衛庁跡地再開発

(2)公共施設等のPFIによる整備

  • 公務員宿舎、公共施設等についての設計、建設及び維持管理にあたって、PFI手法の導入を検討。
    例)都営南青山1丁目団地の整備におけるPFI的手法の導入