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倉敷町家トラスト
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倉敷美観地区及び表通りの保全再生はかなり進んできた一方、灯かりの少なくなった路地に、再び人の温もりと、明かりをともすことで、地域の活力を取り戻し、また、先人の残した歴史的、伝統的な郷土の風景やたたずまいを、市民はもとより国民の誇りと歴史資産として、未来に引き継ぐことが必要である。
主な活動は、使われなくなった町家を再生・利活用し、暮らしの質高めることを念頭において、町家生活体験・滞在・地域活動などに利用し施設の運営管理をする。これをより広く行うための空き家と地域の現状調査を実施、空家データベースをつくるとともに、町家再生時における伝統技術の伝承、人材育成、ホームページでの情報受発信を行っている。
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倉敷市伝統的建造物群保存地区内及びその周辺市街地内には長年放置されている町家が点在している。倉敷市では昭和48年以降、伝統的建造物群保存地区内及びその周辺市街地内の町家調査のデータが存在していないため、詳しい状況が不明であるという問題があった。これらの町家を修復・再生するため現地調査を実施し、地域の町家の現状を明らかにし、今後の基礎資料作成のため、空き家の状況調査と、建築形態調査を実施し、調査資料を基に現況の把握と分析を行った。
この町家現況調査では、住居表示の建築物の目視による悉皆調査を建造物の用途調査(14項目)・構造(6項目)・様式(7項目)・材料(8項目)・敷地環境・駐車スペース・エアコン室外機の状況・自販機の設置について現況調査を実施した。
平成19年7月現在、800戸弱の町家調査(空き家は約1割)を実施した。今後さらに調査範囲を拡大して中心市街地の町家調査をし、また、空き家一軒ごとの地主・家主に修理、賃貸、売買などの意思確認の情報を集め、空家のデータベースを作成していく予定である。
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町家トラストの活動を進めてるに際して、積極的な地域メディアの協力もあり、すでに会員約200名になった。活動も事あるごとにワークショップや、イヴェントに絡ませて活動をすることで、地元の住民たちの理解も増していると思われる。
また地域の住民グループとの共催で講演会を開いたり、積極的なアドバイスや活動をすることで、会の認知と地域の活性化につながっている。
倉敷では夜間景観照明を行政と観光振興団体が中心になって実施しているが、私たちは景観照明と共に暮らしの灯が大切だと考え、「まちに灯をともす」実例として町家の再生にとどまらず、現在民家の門灯や商店の看板等などの夜間点灯を呼びかけ、住民の理解と協力あって徐々に門灯の灯が倉敷の美観地区に灯っている。
第一号再生物件の工事も始まり、今秋完成の予定で町家の生活体験施設として利活用が始まる。
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倉敷町家トラスト
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NPO法人倉敷町家トラスト HP
http://kurashiki-machiya-trust.jp/
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代表理事 中村泰典
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TEL :
080-5232-6462
Emailアドレス :
info@kurashiki-machiya-trust.jp
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倉敷市
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