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山と海と中心市街地を結ぶ資源循環型コラボレーションまちづくり戦略の構築
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新居浜市は、合併により、山間の別子山から、瀬戸内海の大島までを含む旧別子銅山のかつての物流動線を内在することとなった。この動線の中心商店街は、住友企業の門前町として栄えたが、空き店舗率が38%の現状。別子山から中心市街地を通り大島に至るかつての物流動線を、バスと船とインターネット等を活用して、情報と特産物の回線として復活させる方策のための現地調査を行い、計画実験した。
市民と、生産者と、商店街の連携で、市民が推薦する生産者の商品を商店街が販売する「100人ショップ」(推薦者と生産者の2つの顔の見える商品)によって、新たな地域特産物の掘り起こしと、商店街の商品ルートの多様化、全国商店街とのネットワーク構築等の、社会実験を行った。
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@ | 町から35kmの山間にある別子村と町を結ぶコミュニティ・バスが、合併により運行を開始した。このバスが人を乗せるだけではなく「情報」を運ぶ計画の立案と実験を行った。別子山の特産物(十割ソバ、アメゴの塩焼き等)を、毎月選定して、別子山と中心商店街で販売拠点を設け、バスを毎月「十割そばのバス」「アメゴのバス」等と命名して情報発信と集客を行い、アンケートを実施した。大島の通船も同様に季節毎の特産物や景色を売り物にする販売集客戦略の立案と実証実験を行った。 |
A | 専門家と連携して商店街と市民が100人程度参加して、地域の資源や商品を発掘再評価して選定する「生産者と推薦者の顔の見える」地域特産物の販売を、「100人ショップ」として中心商店街で展開する販売実証実験を行い、地域内へは新聞を発行し、中心商店街ではポスターを張り出し、全国商店街へのインターネットによる情報発信システムの構築も行った。 |
B | 別子山や大島など閉鎖空間の生ゴミ資源の堆肥化やと土壌調査を行い、地域に適した特産物選定や栽培計画の調査を行った。 |
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別子山コミュニティバスと大島通船の情報発信並びアンケート調査には、約千五百人が参加し、バスで30Km約50分の距離にある別子山に季節の味と高山の景観があり、船で15分の「アーバンリゾート」大島の存在を改めて認識する機会となった。中でも、中心市街地に、別子山や大島の季節の味や竹細工などの伝統文化を味わうことのできる拠点があれば、ぜひ利用したいとの声が92%、大島の市民農園への参加希望は57%であり、過疎地と中心街の今後の連携に可能性を示すこととなった。
100人ショップの社会実験は、新居浜市中心商店街の10店舗と約五千人が参加。市民が推薦者となり、生産者と推薦者の2つの顔の見える商品を、商店街の店舗が販売するという仕組みが、市民にとっても、生産者にとっても、販売店にとっても、それぞれ初めての試みであり、当初は戸惑いと試行錯誤の連続であったが、新聞の発行や実際の店舗での「100人ショップ」のポスターを見て、地域のコラボレーションによる新たな物流集客方法が理解され、集客も実現して今後への継続推進が確認された。
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株式会社まち協ネットワーク
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代表取締役 越智俊博
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TEL :
0897-37-1637
Emailアドレス :
marugoshi513tobo@kkh.biglobe.ne.jp
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新居浜市
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