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全国都市再生の推進
全国都市再生イン下関  議事録
開催日時:平成16年年7月27日
開催場所:下関市唐戸町6-1 カモンワーフ3F カモンステージ
主催:都市再生本部、下関市
 
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議事録:

福本参事官
 みなさんおはようございます。定時となりましたので只今から、全国都市再生イン下関を開催致します。本日の議事進行は都市再生本部事務局参事官の福本でございますが私が努めさせて頂きます。宜しくお願い致します。恐縮ですが以降は着席して進行させて頂きます。まず最初に、都市再生本部の進めております取り組みにつきまして簡単に都市再生本部事務局次長の清水より説明をさせて頂きます。清水次長宜しくお願い致します。

清水次長
 それでは、都市再生もしくは都市再生本部について私の方から、ご説明させて頂きます。小泉内閣、沢山の課題を抱えております。そんな中で片や構造改革、特殊法人の改革等々ございますが、片や構造改革特区、観光立国、ビジットジャパンでございますけれども色んな政策を打っております。その中の1つが都市再生という事でありまして簡単に言えば街を元気にしていこう、という事を全国的にやっていこうという事でございます。それで都市再生本部というのが内閣に設けられておりまして、総理大臣が本部長、それから全閣僚がメンバーになって都市再生に取り組んでいこうという体制になっております。その中に都市再生戦略チームというチームがございまして、今日来られています伊藤座長、残間委員、根本専門調査員こういった方々にいわば都市再生本部のご意見番、知恵袋として色んなアドバイスを頂いているという事でございます。それから都市再生本部も色んな政策を打っておりますが、今日のこの会議のからみで言いますと、北は稚内、南は石垣、全国あちこちの街で取り組みをしていこう、政府としてもそれを支援していこうという事で全国都市再生というのを打ち出しておりまして、今日はその中でも10ケ所の地域で先進的な試み、熱心な活動をされている所を10ケ所選びまして、こういった会議を設けているわけでございますけれども、その中の1つが下関、という事で本日は色んな分野の方が沢山集まって頂いておりますし、我々役所の方も縦割りじゃなくて、色んな立場の役所から人間が参加しておりますのでどうぞ、活発な議論をして頂きたいと思います。以上でございます。

福本参事官
 清水次長、ありがとうございました。本日は自治体の皆様をはじめ下関の街づくりに深く関わっておられます、産業界・市民団体の方々と議論を進めて参ります。本来ですと、お一人ずつご紹介すべきところでございますけれど時間の都合もございますので、お手元に出席者の概要、それから座席表をお配りしていますので、これをもちまして出席者の紹介にかえさせて頂きたいと思います。尚、本日ご出席の民間団体の皆様の活動内容、プロフィール等につきましてはお手元の資料に記載しております。また報道関係につきましては、閉会後に改めて別途、取材の場を設けさせて頂く事にしておりますのでお知らせをしておきます。それでは早速でございますけれども、都市再生本部の知恵袋でございます、都市再生戦略チーム座長の伊藤先生よりご挨拶をいただきたいと思います。

伊藤座長
 伊藤でございます。今、次長からお話がございましたように、私たち全国で10の都市について色々勉強させて頂いております。10の都市については、何で選ばれたかと言いますと実は、去年モデル調査というのを全国で約170いたしまして、それについて都市再生本部の事務局の方で色々その後の経過を、拝見させて頂いて非常に話題の多い所を10選んだという事でございますが、それについて今私たちが本当にどういうご活躍をされているかを、現場へ来て勉強させてもらっているわけです。この成果をどういう風に活かすのかというのが当然、皆様のご関心だと思いますが、一番始めに申し上げたい事は今までの様に、お金が国にあるわけではございませんし、県にも必ずしもない、市も大変だというところで、それぞれの街の皆様方の知恵と場合によっては民間からの資金を使ってどういう工夫をして街が元気になる活動を展開しているか、そういう事について勉強させてもらっている。そのやり方ついて、全国に対しても参考になるし、あるいはもしかするとその都市のこれからの行く末を定めるような知恵がそこから出てきている、工夫が出てきている、色々な努力がそこにある、という事がはっきりして参りました時に、それについてはやっぱり、ささやかなお金かもしれませんけど、国としてはお手伝いをしたい、という事でございます。どちらかというと、今まで補助金というのは、全国一律にお配りするという事で、その補助金の出され方というのには努力というのが必ずしもくっついていなかった、地方(地域)の努力がくっついていなかった、ですから頑張る所には何がしかのお手伝いを国としてもさせて頂きたい、という考え方がこの調査の後側にあるのではないかと思っております。それが一点です。二点目は、これだけ調査をさせて頂きますとこれについて、きちっと都市再生本部で何らかの説明をし、そこから新しい都市再生本部のやるべき事を先程言いました、本部決定という事で進めるという事になるかと思います。今年中にはなるかと思います。そういうところで、色々な説明を例えば総理あるいは国交大臣とか官房長官にするわけですが、そこでの話題の中でこの10の都市の具体的に勉強した事が実際の名前として例えばというので、出てくるという事もあるかと思います。そう言う点で国の中枢に対しての印象付けというのは大変、場合によっては有効であるんじゃないか、これが二点目でございます。それから三点目は、実は今日の会議の成果ですが色々皆様お集まりでございますので、そういう方との議論の中で市民と市役所と県の役人と学者と4つのグループがあるわけですが、その4つのグループの議論の切り結びの中から皆様方が街づくりについて、こういうような問題があるとか、あるいはこういう新しい切り口が発見できたとかいう事が、この議論からお感じ取りいただければありがたいかな、と。以上三点を皮切りに申し上げまして私の説明とさせて頂きます。どうも失礼いたしました。

福本参事官
 ありがとうございました。続きまして地元を代表して下関市の江島市長様からご挨拶をお願い致します。

江島市長
 まずは開催市を代表してご出席を頂きました皆様方に深く感謝を申し上げる次第であります。特に、大変お暑い中本日は都市再生戦略チームの、伊藤先生をはじめとして委員の皆様、そして関係省庁関係自治体、ならびに地元民間団体の大勢の皆様方のご出席を賜りました事を本当に嬉しく思っております。先程、伊藤先生からお話がございましたけれども、都市再生モデル調査が昨年度の全国171ヶ所だったと、お伺いをしているところでありますがその中から今年度、モデル地区として10ヶ所選ばれたわけでありまして、その10ヶ所の1つに当下関市が入ったという事は大変に、これは市民にとっても勿論わたくしにとっても勇気づけられる事ではないかという風に思っております。この都市再生戦略チームでありますけれども、まさにこの日本のすべての都市で抱えるこの21世紀の課題のひとつであろうという位置づけでの中にありまして、本市がいわば21世紀に生まれ変わるべき代表的事例の1つとして取り上げられたのだろうと解釈をしているところであります。本市も長い歴史を持つ中で、さまざまな財産を構築して参りました。1つが歴史的財産でありますし、また本来もっている地形から生まれる景観的財産、そして三方が海に開かれた事による食文化を中心とした、魚食文化を中心とした文化等、数え上げれば我々本当に沢山の財産を持っているな、と改めて下関市民である事を誇りにしているところでありますけれども、これが20世紀の後半はどちらかというと十分に活かされないまま、あるいは機能しないままかつて栄えた街というようなイメージを市民も、また市外からも思われていたというのが現況ではなかったかと思います。ようやく、これらの資源を最大限に活かしていけば21世紀になって生まれ変われるんだという自信を私たち下関市民も持ち始めたばかりでございます。また特に、そのへんの自信というものはこのさまざまな、外部の応援をいただきまして昨年度観光客数、あるいは宿泊者数共に史上最高の数字を記録したと、いうところからも生まれてくるところでありますけれども、これらは例えば、現況応援をいただいているJR西日本さんのバックアップとか、あるいはNHKの大河ドラマで3年続けて関係をして応援があると、このような追い風だけに頼っていたんではこれは、バッタリと風がやんだ時にたちまち本市の勢いも消えてしまうわけであります。従いまして今、私たちに今一番必要なのはこれらのこの風を掴むという事もさる事ながら、やはりしっかりとした基本戦略をもってそれに適合した戦術も構築をしていきながら、これからの100年間を見通せる様な街づくりではないかという風に思っております。今日のこの会合を通じまして本市の元々持っている素材、それをどう活かしていけば、これからの100年間の下関市を構築していくか、という様な方向性が見いだせれば幸いでございます。また来年の2月13日には、本市も50年ぶりの合併を実現いたしまして市域面積にして3倍強、人口も25万人から30万人へと、ひと回り大きな下関市が誕生致します。この新生下関市実現の為にも今日のこの都市再生シンポジウムイン下関が、大変に実り多いものになります事を改めてご出席の皆様方にお願いを申し上げまして挨拶と致します。どうぞ今日は宜しくお願い致します。

福本参事官
 どうもありがとうございました。続きまして、本日のプレゼンテーションをお願いしたいと思います。まず最初に下関市総合政策部の野村部長様、続きまして民間を代表しまして下関21世紀協会の原理事長様からそれぞれ、プレゼンテーションをお願いしたいと思います。最初に野村様、宜しくお願い致します。

野村総合政策部長
 下関市総合政策部長 野村でございます。どうぞ、宜しくお願い致します。皆様ようこそ本州の最西端 下関市へお越し下さいました。今私、本州の最西端下関市と申し上げましたけれども、これは最近我々が新たに使い始めております下関を宣伝する際のキャッチフレーズでございます。ただ、これは最近使い始めたという事もございまして、まだ全国的には、下関といえば本州最西端というイメージにはなかなか繋がらないようでございます。では、下関と聞いて何をイメージするかという事でございますけれども、昨年行われました、全国アンケート調査というものがございまして、その結果を見ておりますと、上位5位を最初にご紹介させて頂きたいと思いますけれどもまずは、関門橋であるという方、これが第5位でございまして2.8%続きまして、下関は三方海に囲まれた街であるという事で、海だと下関といえば「海」だという方が6.1%そして下関といえば何と言っても海峡「関門海峡」であると、言われた方が7.1%更に下関といえば漁業の街、そして海産物の街であると答えられた方、9.9%でございます。そして第1位、これは何と言いましてもやはり「ふぐ」でございまして2位以下を大きく引き離しまして約60%でございました。このように下関というのは「ふぐ」という全国ブランドでこれまで大いに稼がしてきて頂いているわけでございますけれども、最近思いますに、やはりあまり単一のブランドに頼り過ぎる事はよくないのではないかいう事でございます。確かに、最近はやりの選択と集中によりまして限られた経営資源の投資効率を上げていくという観点からは、単一ブランド戦略というのは非常に魅力的な部分が多いわけでございますけれども、一方で経営のリスク管理という観点から申し上げますと、やはり多角化というものは要請されるんではないかと思っております。簡単な例をあげさせて頂きますけれども、例えば牛丼ございますよね。アメリカでのBSE発生という事でアメリカからの牛肉の仕入れにほぼ頼り切っていたところが、急に牛丼が売れない、という事になったわけでございます。アメリカに頼らなかったとしても、牛丼以外の物、もっとメニューを充実させていればいきなり経営が赤字になるという事はなかったわけでございます。そういう例から申し上げましても、やはりこの下関も現状に甘んじる事なく、絶え間なく新たなブランドそして新たな都市の魅力、そして新たな稼ぎ手というものを育成していくという事はやっていかなければならないんじゃないかという風に考えているところでございます。では下関の新たな稼ぎ手としてどういう物があるのか、という事が次の問題になるわけでございますけれども、ここで最近の下関の状況を見ておりますと、観光業というものが非常に注目を集めている状況でございます。先程も市長から申し上げましたけれども、昨年大河ドラマの武蔵の効果もございまして、観光客数が367万人という事で過去最高を記録したわけでございます。

 (スクリーンに巌流島の写真)
 巌流島の写真が出ておりますけれども、意外と巌流島が下関にあるという事もそれまで知られていなかったという状況でございます。また、本年の大河ドラマ「新選組」でございますけれども、一方の主役、これはたしかに近藤・土方達の新選組かもしれませんがもう一方の主役は間違いなく高杉晋作らを中心とします長州の維新志士達でございます。(スクリーンに高杉晋作の銅像写真)これは高杉晋作の像でございます。
 (スクリーンに写真を出しながら)
 これは高杉晋作の位牌がございます、東行庵という所、これは下関市内にございます。更に、これは高杉晋作らが行いました馬関戦争で外国の船に大砲をガンガン撃った前田砲台でございます。維新の志士達の霊を奉っております桜山招魂場という所でございましてまさに今の靖国神社の原形となったといわれている所でございます。このように今年も大河ドラマで下関の宣伝をさせて頂いているという状況でございますけれども、来年の大河ドラマ、これも実は「義経」という事で何と言いましても、クライマックスは壇之浦の合戦ということでございます。関門海峡を臨むこの壇之浦の古戦場跡でございます。これが壇之浦の合戦を再現した源平船合戦という事で毎年ゴールデンウィークにやっているお祭りでございます。これが赤間神宮で安徳天皇をお奉りしている神宮でございます。そしてこの赤間神宮でゴールデンウィークに行われます上臈道中というお祭りでございます。このように3年連続で全国に下関の歴史遺産、文化遺産そして観光資源というものがPRされるという事でございます。ですからこの3年間で新たな稼ぎ手としての観光業というものをいかに大きく育てるかという事、これがですね本日のシンポジウムのテーマでございます、下関の都市再生戦略すなわち「海峡パノラマ構想」の最大の目標でございます。ここで先程ご紹介致しました過去最高の367万人という昨年の観光客の数でございますけれども、確かにですね訪問者数はその通りなんでございますけれども、実際に宿泊者数を見てみますと、実は2割程度しかいない、という事でございまして残りの8割、約300万人は確かに下関には来られましたが、泊まらずにどこか行かれてしまったという事でございます。もし、その300万人の方達が下関で一泊して頂けたらどの位の経済効果があっただろうか、という事でございますけれども、一人一泊1万円と簡単に考えさせて頂きまして、ざっと計算しますと300億円のお金が落ちていったんじゃないかという事でございます。更に、泊まるだけじゃないでしょう、と。泊まるのであれば、美味しいふぐ料理も食べられるでしょうし、それ以外にもお土産も沢山ございますので、お買い物もされるでしょう、という事でもう1万円落として頂けたとするならば、300億かける2という事で600億円というお金がですね、実は去年我々の目の前を只、通り過ぎて行ってしまったという事でございます。600億円というお金、どれくらい大きなお金かといいますと下関市の一般会計の規模から申し上げますと900億から1000億の間でございますけれども、それを見ますと600億という数字がいかに大きな数字かという事がお分かり頂けると思います。また本年度の本市の予算にございます普通建設事業費、公共事業費といわれるものでございますが、これが大体、一般会計・特別会計合わせまして245億円という事でございます。1年間市内でやる公共事業の総額の2倍以上、2.5倍ものお金が実は去年、我々の目の前を只通り過ぎて行ってしまったという事でございます。公共事業の予算というものは、構造改革が進展する中で国も地方も抑制傾向にあるという事、これは否めないじゃないかと思っております。そういたしますと、公共事業というのは大変大事なものでございますけれども、それ以外にももっと大きな魚が実は釣れる可能性があるという事を我々はよく認識しないと、という風に思っております。じゃあ、この600億、今年こそ、そして来年こそ、これを全部お金を下関に落として頂くと、いうことをするためには、どうしたらいいのか、という事が次の問題になってくるわけでございます。これを言い換えますと通過型の観光都市から滞在型の観光都市にどうやったら変身できるのか、という事でございます。今申し上げました通過型の観光都市から滞在型の観光都市への変身のための方策というもの、これを本日ご紹介致します「海峡パノラマ構想」の中で3つほど盛り込ませて頂いているところでございます。具体的に申し上げますと、朝の魅力の増加、そして昼の魅力の増加そして夜の魅力の増加と、トリプルアトラクションの増加という事が「海峡パノラマ構想」のメインテーマでございます。それではまず、朝の魅力の増加でございますけれども、これは当然ながら何を狙っているかといいますと、別の所に泊まったのでは朝早くのイベントとかですね参加できないので前の晩から泊まっていきましょう、という風に思わせる為のインセンティブでございます。具体的に「海峡パノラマ構想」の中で何を盛り込んでいるかといいまと、本日来ておられます方の中の何名かの方、今朝7時から訪問されたとこでございますけれど、唐戸市場でございます。唐戸市場というのは、非常にユニークな場所でございまして、何がユニークかと申しますと、卸と小売りと両方の機能が同居しているという市場でございまして、観光客の方にも人気が高いスポットでございます。私もよくお客さんが来るとここに連れていくんですけれど、皆さん結構感激して帰っていかれる所でございます。只、実際に運営していくにあたりまして、大きな問題点がございまして、卸と小売りという機能を同居させるという事について、はたして本当に良いのか、という問題点がございまして、そういうものを克服していく、という事で更にこの唐戸市場の営業というものを拡大していくという事、これがまずは朝の魅力の一番大きな柱ではないかな、という事で「海峡パノラマ構想」に盛り込ませて頂いております。昼を飛ばしまして、いきなり夜の魅力の方にいきたいと思いますがこれもはやり、別の所に行くんじゃなくて、今夜下関に泊まって行こう、と観光客の皆さんに思わせる為のインセンティブでございます。
 (スクリーンに火の山からの夜景写真)
 今出ておりますけれど、火の山公園から見下ろします関門海峡の夜景というのは1000万ドルの夜景と宣伝させて頂いているわけでございます。8月13日に予定されております「関門海峡花火大会」の写真でございます。こういう綺麗な夜景を是非、我々の観光資源として売って行きたいという事で、夜景鑑賞用のバスツアーをすでにやってきているわけですが、今後、さらに夜景というものを観光資源として活用するという観点から今回パノラマ構想の中では、海峡沿いのオープンカフェ、おしゃれな雰囲気の中での海を眺めながらのオープンカフェとうものを出来れば良いのではないかということを考えているところでございます。さらに、ちょっと写真はないのですが、海峡ディナークルーズ、関門海峡の夜景を眺めながらお食事もしていただきながら、海峡クルーズをしていただくという事これも是非実現させたいということでパノラマ構想の中に盛り込ませていただいているところでございます。さきほど紹介しました火の山公園からの夜景をもっと楽しんでいただくということで火の山公園自体の整備ということを本年度からやっているところでございます。このような取り組みにおきまして今夜はこのまま下関に一泊していこうと、そしたら明日の朝も唐戸市場に行けるしねという風に思わせていきたいということでございます。特に夜景というものはロマンチックでおしゃれな雰囲気をだしますので若いカップルを引き付ける効果は大きいのではないかというふうに思っております。さきほど最後に飛ばしました昼の魅力でございますが、現在はある意味でこれがある程度充実してきたからこそ下関も通過型の観光都市として発展し始めているというわけでございます。たとえば海沿いの観光施設、簡単に写真で紹介させていただきますが、これが海響館、水族館でございます。続きましてカモンワ-フ、観光客の方非常にたくさんショッピング、お食事に来られている海沿いの施設でございます。そして、歴史的な文化遺産としての英国領事館でございます。そしてこれが日清戦争の講和記念館でございます。有名な下関条約の交渉を行なった所が記念館として今残っているところでございます。これは先程紹介しました赤間神宮でございます。次は壇の浦、みもすそ川公園でございます。そしてこれが先程、夜景の写真を見せましたけれども火の山公園の写真。そしてそこから見下ろした関門海峡でございます。こういう施設すべて実は海沿い海峡沿いエリアに点々点々と存在しているわけでございますけれども、今回の概要図にお示ししておりますが、すべてこのエリア、駅からみもすそ川公園火の山までのエリア、海沿いに点々点々とあるわけでございますけれども今回の海峡パノラマ構想の中ではこれらの点在する観光施設をいかに線でつなぐかと、線で繋ぐことによって観光客のみなさんの滞在時間をのばしていくこと、これをそういう観点からの模索というものを盛り込んでいるところでございます。具体的に申し上げますと下関の玄関口、顔ともいうべきJRの下関駅から、先程ご紹介しました唐戸地区を通って壇の浦、そして火の山までの、この間の移動を円滑化しようということから海峡パノラマ構想の中にまず盛り込んでおります。海峡沿いのサイクルロードというもの、これを整備することによって簡単に自転車でも海沿いをぐるっとまわれるということを考えているところでございます。さらに自転車もいいのですが、おしゃれな遊歩道をもっと整備していこう、ということを現在は海峡パノラマ構想の中に盛り込んでいるところでございます。サイクルロード、これは早速本年からサイクルタウン下関構想というものを策定中でございまして、本地域は今年2月国の方からサイクルツアー推進事業モデル地区に指定をされたところでございます。このように点在する施設を線で繋ぐため移動の円滑化いうことをやっていくことによって昼の魅力というものもどんどん増して滞在時間を延ばして一泊していただいて600億円にちょっとでも落としていこうということ、これが狙いでございます。以上、海峡パノラマ構想に盛り込みました大きな話を簡単にご紹介させていただきましたけれども、2点ほど関連する話をさせていただきたいと思います。1点目ございますけれど、関門連携ということでございます。関門海峡は関門海峡出路ということでございましていろんな形での渡る方法がございます。有名なのは電車や車でございますけれど、実は徒歩でも簡単に10分で渡れるということで海峡の人道トンネルというものがございます。あるいは渡船ということでわずか5分で対岸の北九州市さんにいけるという、地理的に北九州市さんと近いという位置にございます。そういうことから北九州市さんとはいろんな面で連携させていただいているところでございますけれども観光振興につきましても例外ではございません。今回の海峡パノラマ構想につきましても、先程申し上げましたがサイクルロードという観点、これはまさに人道トンネルに自転車も持ち込めるいうことでございますので自転車で門司側にも渡れるということでございます。こういう海峡パノラマ構想につきましても北九州市さんとの連携によりまして相乗効果というものをぜひ関門エリア一帯としてあげていくことを期待しているところでございます。具体的な北九州市さん側の取り組みにつきましては後程ご紹介をいただく予定でございます。では追加する話の2点目でございますが、これはまちづくりの交付金という新たな制度でございます。本年度から新たに国の方で設けられました都市再生のための新たな財政支援処置でございます。下関市も本日ご紹介致しました海峡パノラマ構想をベースにして、提案を行いまして無事に先月、このまちづくり交付金の事業採択というものを合格ということで連絡を受けたところでございます。このように国の方から新たにまちづくり交付金ということでお金と、物的な支援というものが用意された訳ですが、海峡パノラマ構想というものこれが実際に実を結ぶと、大きな花を咲かせるというためにはやはり物心両面での支援というものが必要なわけでございます。本日のシンポジウムでは海峡パノラマ構想のさらなる展開のための弾みとなるような御意見、アドバイスというものを頂戴することをお願い申し上げまして簡単ではございますけれども私のプレゼンテーションを終わりたいと思います。御静聴ありがとうございました。

 
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