本市の中心市街地では、著しい空洞化が進んでおり、商業主体から多様な機能の導入による都市再生を模索することが必要となってきている。特に、積雪時の負担軽減や日常の移動の容易性等から、街なか居住が注目されつつある。 本調査では、街頭ヒアリング調査、集合住宅の居住者アンケート調査、商業関係者・一般利用者・NPO関係者によるグループヒアリング等を実施し、中心市街地における、人、住居、商業等の実態を把握。あわせて市民団体の代表等による懇談会を設置し、その検討結果を踏まえて、街なか居住を核とした中心市街地の再生のビジョン、「つながる街・ふれあう街・あんしんできる街」を示した。 さらに、ビジョン実現に向けて重点的に取り組むべき内容として、中心市街地で適用可能な施策・制度等を踏まえ、次の4点を示した。 (1)都市としてのあり方の見直しに基づいた中央街区(約16ha)の整備促進 (2)秋田らしい都市居住の場としての周辺市街地の住環境整備の誘導 (3)高齢者を中心とした街なかへの住み替えを促進するシステムの構築 (4)中心市街地の再生を担う多様な主体の育成・支援