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郊外住宅ストックを活用した住み替え&子育て支援プロジェクト
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青森市では「コンパクトシティの形成」をまちづくりの基本理念として中心市街地の活性化に取り組んでおり、その中で、街なか居住の推進による街ぐらしを目標としている。一方、郊外に居住する高齢世帯の街なかへの住み替え希望者が少なくないことから、郊外戸建て住宅に居住する高齢世帯の街なかへの住み替えを円滑に推進するために、従前住宅ストックの活用方策として、若年の子育て世帯に貸し出すことにより、結果として地域コミュニティの再生と行政需要の抑制、少子化対策、高齢世帯のまちなか居住促進を同時に実現するプロジェクトが必要となる。そのプロジェクトを行政と民間が協働して推進していくうえで、民間が担える役割を検討し、住み替えシステムの構築を図るものである。
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平成17年度、弘前大学が全国都市再生モデル調査により郊外住宅地からの住み替えによる街なか居住の意識調査、実態調査を行っており、従前住宅ストックが有効活用されていない状況であることがわかっており、若年の子育て世帯に対する賃貸住宅市場は狭く割高な状況にあることも把握されている。一方で「青森地域再生コモンズ」は、平成17年度その前身である「既存建築物再生・活用研究会」において中心市街地における空きビルの有効活用方策について検討しており、空きビルコンバージョンという新たな市場開拓の企業体構築を目指していた。そこで、平成18年度郊外戸建て住宅ストックを有効活用するためのシステムと、街なかへ良質な住宅を提供するためのシステムの検討を行った。これらはいずれも既存ストックの有効活用を目指すもので、民間の参入を想定し、事業可能性検討を中心とするものであった。今後は平成18年度に検討を行ったシステムの実現に向け、行政と協働して社会実験を行うことなどにより、検討を進めるものである。
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住み替えシステムが実現化することで、高齢世帯の住み替え先の大きな選択肢の一つとして利便性の高い「街なか」が挙げられていることから、住み替えを促進することにより、街なかの居住人口の増加が期待できる。また、優良住宅ストックの活用による空き家対策、郊外のゆとりある居住環境の享受による子育て支援の充実、あるいは、居住者の世代の偏りがみられる郊外住宅地に若年層が新たに住み替えることによるコミュニティの維持・再生といった効果も期待できる。また、中心市街地では、住み替えの受け皿となる住宅等について既存ストックの活用を想定しており、関連産業の活性化につながるものと考えられる。
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青森地域再生コモンズ
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事務局(まちづくり計画設計青森事務所内) 荒川、吹野
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TEL :
017-721-1128
Emailアドレス :
office@machikei.co.jp
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青森市
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