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大学生と地域集落が連携した集落立地型グリーン・ツーリズム実践
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グリーン・ツーリズム(以下、GT)の先進地域である岩手県遠野市宮代地区では都市側の大学生との相互交流を通じた集落立地型GTを2003年から実施している。NPO法人「遠野・山・里・暮らしネットワーク」(以下、山里ネット)では、ワーキングホリデー形式による集落全体による学生の農泊受入れを通じた学生と宮代集落との相互交流通じた活性化を行うことを目的とし、そのコーディネイトを行ってきた。
宮代集落における継続的かつより持続可能な集落立地型GTの確立と共に、大学生の視点(都市側)と連携し、ツーリズムへの意識の変化・地域資源のレベルアップとその商品化の可能性・ホスピタリティーの調査を行い、宮代集落の地域振興を目指した。
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@ | 今年で4年目を迎える東洋大学との宮代集落での集落立地型GTの取り組みを総括し、今後の交流のあり方と宮代集落における活性化の検討を行った。 |
A | これまでの交流事業が、宮代の地域資源の発掘やGTが地域住民の暮らしに結びつき、地域住民の需要にマッチしているのかといった地域効果の把握を行った。 |
B | 多様化する都市住民の農村への期待とニーズを把握し、GTにおける従来の体験交流メニュー以外に、遠野の新たな交流体験の資源メニューの開発を行った。豊かな自然や歴史に由来している地域資源の中で質的に評価の高いものなどを、地域と連携しながら「あるもの探し」を図る。また山里ネットにおける農家民泊先との連携強化、GT資源育成機能・窓口機能・情報発信機能の強化の検討もおこなった。 |
C | これまでGTにおいて曖昧な部分であった体制・質・価格などの側面について、明確な指標と品質保持システム(ホスピタリティー)の導入の検討を図った。宮代地区における集落立地型GTにおいて品質保持システムなどを含めた新しいGTモデル作りを目指した。 |
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@ | 東洋大学の学生と宮代集落との共同運営企画で行われた宮代例大祭では、集落内さらには集落外からも参加者が多数訪れ、約500人以上が訪れるなど集落内外の活性化に大学生が大きく貢献したといえる。次年度に向けて、宮代集落では具体的な企画や提案も出されており、これまでの東洋大学の一方的な働きかけから、集落の側の主体的・自主的な取り組みと連携した協発型発展へと動きだしている。 |
A | 山里ネットと宮代集落そして遠野市との協働による、集落立地型GTプランとして、宮代集落「やかまし村」構想を策定した。そこでは、新たな地域連携の可能性とその実現に向けた山里ネットにおけるコーディネート機能強化のために、それぞれの連携できること・その課題を示した。 |
B | 宮代での今後のGTの在り方(体制・質・価格)について検討を通じて、地域住民が考え、そして実現可能な宮代型のGTのホスピタリティーの骨格を示すことが出来た。その一部については図式化し、今後宮代で進めていく集落立地型GTのモデルとして検討を重ねていくことになっている。 |
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特定非営利活動法人 遠野山・里・暮らしネットワーク
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特定非営利活動法人 遠野山・里・暮らしネットワーク
http://www.tonotv.com/members/yamasatonet/
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菊池新一
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TEL :
0198-62-0601
Emailアドレス :
yamasato@tonotv.com
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遠野市役所ふるさと交流課
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