 |
歴史的建造物｢板倉｣を活かしたまちづくり調査事業
|
 |
気仙沼市内に残る｢板倉｣は、100棟を超える。しかしながら、いまだ調査も行われておらず、魅力ある建造物としての価値を見出されては居なかった。 これら建物を、学術的に調査し、忘れられていた｢板倉｣にスポットライトを当て地域づくりの中で活用を考えた。 また、｢板倉・暮らし｣をテーマに高校生の写真撮影会と写真展示会・大学生と共に板倉詳細調査をし、調査報告書の展示会・フォーラム・講演会などを開催した。 所有者や参加者から随時アンケートをとり｢板倉｣についての考え方・またその推移等を分析し、今後の板倉を活かした取り組みの参考とした。
|
 |
| 1） | 気仙沼市内に残る板倉をゾーン分けし、改造などをしないもの50棟を選び出し詳細に調査し、それぞれＡ3フルカラーで調査をまとめた板倉プレゼンを作り上げた。 |
| 2） | 特徴的な板倉5棟を、建築学部の大学生と共に学術的に調査し、平面・立面・断面・配置図を作り上げた。 |
| 3） | 棟札等があり、且つまちづくりに活かせる地域にある板倉6棟を国登録有形文化財として申請した。 |
| 4） | 地域の歴史を伝える｢板倉｣をテーマに、地域の高校生の写真撮影会を開催。 |
| 5） | 板倉プレゼン展と高校生の写真展を開催した。 |
| 6） | 板倉の用途を変え、地域の中で活かす提言書と提言の具現化として、絵画として作り上げた。 |
| 7） | 歴史的建造物｢板倉｣とその創造的活用・まちづくり講演会の開催−講師文化庁文化財部建造物課・主任文化財調査官 |
| 8） | 活動報告並びにパネルディスカッションの開催 |
| 9） | 各事業毎にアンケートを実施し、文化的資産に関しての市民の意識調査の実施 |
|
|
|
｢板倉｣は個人資産であるが、調査に関しては快く受け入れていただき、所有者からの聞き取りとして板倉の歴史・暮らし・民俗学的な事柄までコミュニケーションが取れ、板倉への関心度が高まり、保存意識が向上した。
また、講演会・展示会・パネルディスカッションにも、立ち見が出るほどの盛況で、ふるさとに残る歴史的建物である｢板倉｣に高い関心があることが分った 。加えて、アンケートによる意識調査でも、｢板倉｣は文化財であり、残して欲しいが圧倒的な意見であり、何らかの方法でまちづくり・地域づくりに活かして欲しいとの意見が多かった。
これら意見を踏まえ、新たな魅力の発掘として、日本の原風景を髣髴させる板倉は、景観・観光戦略の中でも大きなウェイトを占め、不要になり廃棄予定の板倉を移築して絵画ギャラリーや情報発信地などとして活用していくことが期待できる。
|
|
 |
風待ち研究会
|
 |
風待ち研究会
http://aitaii.com/kazamachi/
|
 |
代表 真山美知代
|
 |
TEL :
0226-27-4439
Emailアドレス :
kazamachi@aitaii.com
|
 |
気仙沼市役所
|
