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地方鉄道廃止に伴うバスの駅整備計画策定調査 |
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のと鉄道能登線の廃止に伴い、駅周辺の賑わいの喪失が危惧される中、中心市街地に近く、駅前広場が都市計画決定された、珠洲駅(珠洲市)、松波駅(旧内浦町)、宇出津駅(旧能都町)、穴水駅(穴水町)の駅前広場や駅舎、線路敷を含めた駅周辺について、地域の交流拠点、代替バス運行後の交通拠点として、新たな賑わいの創出を図るため、駅毎の整備構想モデル(導入機能や施設の配置計画)を策定した。モデルの策定にあたっては、学識者や商工関係者、バス事業者、行政による策定委員会を立ち上げるとともに、地元住民を対象としたワークショップやアンケート調査を実施し、住民の意見が反映されたモデルを策定することができた。 |
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平成17年3月の、のと鉄道能登線廃止後の対応として、調査対象駅周辺について、地域及び交通の現況を踏まえ、課題の整理・交通結節点機能の強化策の検討・まちの活性化策の検討を行った。モデルの策定にあたっては、学識者、商工関係者、バス事業者、行政機関からなる「のと鉄道駅周辺活性化モデル策定委員会」を設置した。策定委員会は公開により計三回開催し、マスコミ報道でも取り上げられ、地元住民の駅周辺に対する関心も高まったと思われる。一方、地元住民を対象とするワークショップを駅ごとに開催したことにより、地域の隠れた魅力を取り入れることができた。各駅周辺の整備構想モデルでは観光や歴史など地域の特徴を前面に出しながら、地域住民の交流及び観光客をはじめとする来訪者との交流拠点として、駅周辺が活性化し、新たな賑わいが創出できるような整備構想モデルとなった。今後、事業の実現に向けては、本調査で示した整備構想モデルに基づき、各市町において導入施設や規模等をより具体化させた整備計画を策定する必要があるが、これまで以上に地域住民と協力しながら進めていく予定である。
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能登地方においては、NPO等のまちづくり団体も少ないが、今後、具体的な整備計画策定の際に結成が予定されるまちづくり協議会等を契機に、住民が主体となったまちづくり団体が設立されることが期待される。また、バス利用者の利便性が向上することや、観光情報発信機能を備えた交流拠点を創出することにより、交流人口の増大が期待される。 |
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石川県 |
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石川県HP
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土木部都市計画課都市政策グループ/松生 |
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