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「ふるさと資産」(書・和紙・水路等)を生かしたまちづくり推進調査 |
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市川地区中央部は、江戸時代から続く歴史的市街地である。今日、木造密集・道路不備や、人口減少・建替え困難などの問題に直面し、行政と住民の協力連携による市街地整備の取り組みを始めたところであるが、道路や建物改善に並行して、社会的活力の増進が重要である。本地区は、昔ながらの町割を有する小都市の中心部で、観光には取り組んでこなかったこともあって今日でも落ち着いたたたずまいの町並みと「ふるさと資産」が伝わっている。このことから、今日にも残されている伝統的な紙、書、花火などの産業文化、産業を支えた網の目の水路、昔栄えた中央通りの通空間など「ふるさと資産」を生かしたまちを元気づける活動を展開した。 |
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和紙と書を生かしたまちづくり方策の検討:伝統的な産業文化である和紙・書・花火などを生かしたまちづくり方法についてワークショップを開催して検討、和紙を使った製品の試作も行った。 |
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中央通り通行改善実験:昼は一方通行になっている中央商店街の「中央通り」について、アンケートによる問題点及び改善意向の把握、実地検証や実験を行い安心できる「通り空間」の実現を目指た。 |
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市川らしさの環境デザイン作成:地元資源を活用した市川らしさの創出にむけて、せせらぎの空間の整備についての検討や、蛍の生息環境調査、まち歩きマップの作成をした。蛍の生息環境調査と、まち歩きマップの作成は、既に活動している地元団体に依頼した。 |
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まちづくり活動の推進:中央通りの空き店舗を活用して開設した「市川まちづくり拠点」へ人を引き込むイベントとして、「思い出の市川大門町巨大絵巻をつくろう」を開催した。道路上に地場産品であるロール障子紙(0.95m×120m)を延長して市川大門町の思い出を描いた。17年10月1日に近隣3町が合併して市川三郷町となる時期でもあり、1歳児から92歳のお年寄りまで、250人以上の参加があった |
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本企画には、町だけでなく、県・商店街・商工会・地域住民・山梨大学等の参加をいただいている。 |
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町民の中に地場産業である和紙や花火、書の文化、網の目のように走る水路や蔵などをまちづくりに生かす機運が高まってきている。せせらぎのスペースや散歩道コースの整備については、設計から完成後の管理まで近隣住民との協議により実現する可能性は高い。また、本調査への協力を願ったほたるの研究グループや「市川マップの会」などの今後の活動が活発に行われることを期待したい。 |
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中央通りについては、実験結果を基に今後も住民、商店主などと検討を重ねるが、検討結果によっては道路構成の変更等の思い切った改善が図れる。 |
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中央通りで行ったイベント「思い出の市川大門町巨大絵巻をつくろう」は、障子紙の生産日本一の町であることのPR効果と、商店街を元気にするイベントの参考になった。今後も、定期的にイベントを行えば、商店街への集客にもつながる。 |
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市川大門町 |
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建設課 まちづくり推進室 石原 |
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山梨県西八代郡市川大門町1790-3
TEL : 055-272-6090
Emailアドレス : kensetu@town.ichikawadaimon.yamanashi.jp |
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