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歴史的町並み環境整備方針に関する調査及び計画策定 |
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高山市では、ウォーキングシティ構想、誰にもやさしいまちづくり構想を進め、第七次総合計画では、「住みよいまちは 行きよいまち」としてまちづくりの基本理念を定めている。こうした中新たに国の選定を受けた伝建地区を対象とし、ハードソフト両面の整備を進めるにあたり、整備方針を策定するための各種の調査を行なった。また地域住民によりまちづくりに関する課題を抽出し、無電柱化や側溝整備の検討を行なったほか、建造物の改修事例やまちづくりの方針についての各種提案を行なった。今後は前掲の目的を達成するために今回の調査を前提として様々な実現化への施策を取りたい。 |
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高山市下二之町大新町伝統的建造物群保存地区は平成16年に国の重伝建地区としての選定を受け、今後伝建地区としての整備が期待されている。高山市ではウォーキングシティ構想、誰にもやさしいまちづくり構想を進め、総合計画においても、「住みよいまちは 行きよいまち」としてまちづくりの基本理念を定めている。高山市下二之町大新町伝建地区を対象とし、ハードソフト両面の整備を進めるにあたっての方針を策定するための各種調査を行なった。町並保存会を中心としたワークショップを開催し、本地区にかかる課題を抽出した。また地区内の建造物の改修にあたっての時代別改修モデルを提案した。また、建築基準法との兼ね合いについて課題解決のための方策を検討した。伝建地区に住み続けながら歴史的町並みを守ってゆくことができるよう、バリアフリー、車庫の確保等を前提とした建物改修を事例を交えて提案した。本地区内における公共空間整備については無電柱化や側溝の整備が早期に実現させるべき重点的な課題であることが確認された。ソフト面の取り組みとして空家の活用を促進する仕組みや、あくまでも観光のみに頼らない産業や経済の活性化に向けての方法を検討した。 |
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今後、無電柱化や側溝の整備等により、町並み景観の飛躍的な美化が図られると思われることから、各省庁の補助メニューを活用し、実現に向けての取り組みを進めたい。住民においても環境整備に関する気運は盛り上がっており、今後随時地元や関係団体との調整を進めてゆきたい。
また、今後の整備に向けて提案された方策を活用して、住民への建物改修の提案や助言、修理修景の際の設計への反映を行ないたいと考えている。 |
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岐阜県高山市 |
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高山市教育委員会文化財課/課長田中彰、主査尾崎啓介 |
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TEL : 0577-35-3156
Emailアドレス : k.ozaki@city.takayama.lg.jp
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