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「キャナル・シティ名古屋」構想調査 |
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名古屋は製造業の盛んなことで名高いが、都市としての魅力となると、他の大都市に見劣りすることを否めない。本調査は、名古屋を独自の都市的魅力に溢れた都市となし、市民の都市生活の豊かさ向上と同時に、一流の観光都市として観光産業の面でも繁栄を目指す都市づくりを目的とする。
そのため、名古屋市の都市マスタープラン(後述)に基づき、それを、より明確にイメージ化した「キャナル・シティ名古屋」構想を作成し、広くアピールすることに努め、市民・企業・行政が一体となった名古屋起こしの動きを作り出すことを課題とした。 |
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名古屋市は「名古屋新世紀計画2010」の中で、既存の都心に加え、熱田神宮周辺と港周辺の二つを新たに広域交流拠点として整備し、南北軸を強化することを都市マスタープランとして示しているが、それ以上のイメージがない。幸いこれら三拠点を結ぶ三本の水路(堀川、新堀川、中川運河)があり、これを水上交通路として活用すれば三拠点を一体化できて、名古屋ならではと言えるユニークな都市像をイメージできる。これを基本構造として、それぞれの拠点と水上交通路のあり方をさらに具体化した「キャナル・シティ名古屋」構想を取りまとめ、模型やCG画像で表現したものを展示会を開催して公表したり、新聞取材を依頼するなどして一般へのアピールを図った。
構想をまとめるに当たっては、次ぎに示す二つの基本理念に基づいた。(1)「住むに楽しく、訪れたい都市」:市民の生活が喜びに溢れたものであれば、自ずと人の目を引き、人が訪れ交流が生まれ、賑わいと観光的繁栄につながる。(2)「埋もれた環境資源の活用」:活用されず埋もれている潜在的環境資源を発見し、掘り起こし、磨きをかけることによって、他に例のない独特の魅力ある都市を目指す。
「キャナル・シティ名古屋」構想を作成したのは、およそ30年後の名古屋の姿を考えるきっかけとするためである。これまで、名古屋が目指すべき都市イメージが具体的に描かれた例を知らない。市民共通の夢となる将来像を提案し、こうすれば30年後には出来るはずだという実現策をも合わせて提案することが重要だと考えた。それにより、市民・企業・行政がそれぞれの立場で夢の実現にむけて継続的な活動を行う道筋が見えるようになる。それを出発点として活動への動きを起こし、われわれNPOは潤滑油の役割を継続的に果たしていこうとしている。 |
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展示会の入場者数は約800名を超え、市民へのアピール効果を得た。
これを機に、堀川べりに建築と護岸工事を一体化したモデル事業を立ち上げようとする動きが始まった。 |
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特定非営利活動法人 まちづくり支援協会リング |
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http://www.geocities.jp/f_seojp/nporing/
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Emailアドレス : nporing0021@hotmail.com
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名古屋市 |