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市街地におけるユニバーサルデザイン住宅の普及促進に関するモデル調査 |
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新潟県では、全国に比べ4ポイントも高い高齢化率などを背景に、平成14年度からの2カ年にわたって、年齢や性別、個人のさまざまな状況に関わらず、可能な限り多くの人が利用できる「ユニバーサルデザイン」の考えに基づいた『にいがたユニバーサルデザイン住宅』について基本構想・整備指針を策定してきた。本モデル調査では、これらの整備指針をもとに、市街地を中心としたこれからの住まいとして『にいがたユニバーサルデザイン住宅』を具体化するため、新潟市の中心部を対象とした設計部門、県内全域を対象とした既存部門の2部門でコンペを開催し、そのコンペで得られた成果から今後の推進方策を検討した。
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長期間にわたって住み続けられ、さらに住まい継がれる住まいといった住宅の長寿命化を検討するため、設計部門では整備指針で定める8つの性能とそれらに関連する配慮事項のうち、『柔軟性の確保』の『ライフステージの変化に対する配慮』、『多様なライフスタイルに対する配慮』を重点を置いてコンペを実施した。
コンペの募集に当たっては、設計部門においてモデル地区の特性を反映した敷地形状を提示したほか、提出物に関しても設計趣旨や関係図面とあわせ、応募者が想定した家族構成や地域とのつながりについて文章と図面で表現することを条件とすることにより、より具体的な提案を募った。
また、既存部門においては、県内で既に建築された住宅を対象に、8つの性能と配慮事項に該当する提案を広く募集し、「にいがたユニバーサルデザイン住宅」について既に具現化された事例を募った
募集結果は、建築関係者を中心に、設計部門が31作品、既存部門が11作品の応募があり、それらの作品について、有識者から構成される審査会で審議の上、優秀作品を決定したほか、審査委員の講評などから、今後の推進方策を検討し整理した。
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にいがたユニバーサルデザイン住宅の具体化
10月23日の夕刻に発生した新潟県中越大震災にも関わらず、県内の建築関係者や学生などから多数の応募をいただいたことから、にいがたユニバーサルデザイン住宅に関する多くの事例や期待される効果などが成果して取りまとめることができた。 |
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にいがたユニバーサルデザイン住宅への関心の高まり
本モデル調査と関連して開催した「にいがたユニバーサルデザイン住宅シンポジウム」で、本調査の審査委員を含む有識者3名のシンポジウムのほか、応募作品などの調査の成果を発表、展示した。
シンポジウム参加者に配布したアンケートの結果から、にいがたユニバーサデザイン住宅に対して高い関心を示す多くの回答があったことから、今後、県内で建設される住宅に関して好影響を与えることが期待される。 |
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新潟県 |
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土木部都市局建築住宅課街並み推進係 岸 |
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TEL : 025-285-5511(内線3387)
Emailアドレス : ngt160030@pref.niigata.lg.jp |
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