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浜松市笠井地区笠井地区は、天竜川近傍の笠井街道沿いの要衝にあり、遠州平野の中心地として栄えた。明治期になっても浜松に次ぐ町として郵便局、警察署、銀行などが住民の手で設置され、長い軒が連なった独特のまちなみ景観を呈していた。明治22年の東海道線の開通を契機に発展の勢いは衰えたものの、昭和初期までは織物が盛んで一定の賑わいはあった。その名残である明治期から昭和初期に建てられた町屋づくり、洋風、和洋折衷の建物、蔵などを対象に家屋調査を行い、歴史的なまち並みの特徴を明らかにし、また地元の建物所有者、学校、地元有識者の方々との交流を通して、コミュニティづくりの機会の醸成を図り、笠井の往事を偲ぶ歴史的環境を活用した地域振興方策を検討した。 |