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青色街灯による安全・安心なまちづくりの推進調査
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石川県野々市町は県都金沢市の南部に隣接し商業、住宅、学生都市としての顔を有し、昼夜の人口差、人・物の流動が著しい町である。このような都市にあって、自転車盗や車上ねらい等の街頭犯罪の発生が高水準で推移していることから、犯罪抑止への対策が重要な課題とされた。こうした中、人に鎮静効果があるとされる青色街灯に着目し、街頭犯罪多発地域に青色街灯を設置(切り替えもしくは新設)することにより、街頭犯罪を抑止、減少させ、安全安心の町への一助としようとするものである。
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〔青色街灯推進協議会の設立、開催〕〜
H18.9 各界各層の11名に委員委嘱し、調査概要、街灯設置地域、街灯の企画等討議。
〔青色街灯設置地域住民住民説明会の開催〕〜
H18.10 約40名の出席のもと、意見交換、反対者なし。
〔青色街灯の設置〕〜
18.10〜18.11 100箇所に102灯設置
〔町内住民への広報〕〜
町ホームページに調査事業内容を掲載するとともに、H18.12 チラシ19,300枚を作成し、全戸配布。
〔住民へのアンケート調査の実施〕〜
街灯設置地域の住民およ金沢工業大学学生計700人を対象にアンケート調査を実施。
〔犯罪抑止効果の検証〕〜
H18.11〜H19.1までの3ヶ月間について過去3年間の同時期における青色街灯設置地区の刑法犯認知件数等を比較して効果を検証。
〔青色街灯点灯式の開催〕〜
H18.12.26 町長、警察署長、協議会委員ら30名が参加し、点灯式を開催。
※協議会では、青色の心神への科学的効果が論議されたが、それ以上に地域ぐるみで青色街灯を通して、防犯メッセージを発信することが重要との共通認識を持った。
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本調査により、町内の犯罪多発地区に青色街灯を設置した上、住民の意識調査に併せて犯罪抑止効果を検証した結果、住民の防犯意識の高揚は認められたものの、夜間の犯罪抑止効果については、検証後3ヶ月(11月〜1月)を見た場合、自転車盗等窃盗被害は明らかに減少したが、8ヶ月(11月〜6月)を経過した時点で、効果があったとはいいがたく、自転車盗、その他の刑法犯の認知件数いずれもプラスに転じているのが現状である。
また、青色街灯は白色街灯と比較して真下での照度は低下することから交通事故の誘発を懸念したが調査期間(11月〜1月)における悪影響はなかった。
青色街灯には、白色街灯と比べて「ものの色が正確に見えない」というデメリットがあり、犯罪発生時の防犯カメラの映像に及ぼす影響や今回の街灯設置が秋以降となり、農作物に及ぼす影響についても今後の課題と思われる。
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野々市町青色街灯推進協議会
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www.town.nonoichi.ishikawa.jp
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野々市町役場くらしの安全課 補佐 寺尾 庄司
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TEL :
076-227-6051
Emailアドレス :
terao@town.nonoichi.ishikawa.jp
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