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大学との連携協働による「元気なまち」再生調査
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まちなか(中心市街地)は「人・モノ・情報」が集積し、都市活動において中心的な役割を担う一方で、大型店の郊外進出等により、人口減少や空床の増加、空地の駐車場化などが進み、無機質なまちの形相に変わりつつある。
金沢市では、大学等の高等教育機関が郊外に立地する「環状大学都市」としての特性を生かし、大学のもつ知恵と情報、学生のマンパワーを原動力として、学生を対象とした意識調査やワークショップ開催による意見抽出などにより、「元気なまち再生プログラム」を構築するとともに、その効果や実現可能性を検証するため「まちなか空間プロジェクト」を実施し、まちなかにおける新たな交流機会とにぎわいの創出、地域コミュニティ活性化の方策の検討を行った。
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金沢市内には、6つの4年制大学、3つの短期大学があるものの、その殆どが郊外に立地しており、学生の居住地も大学周辺に偏っている状況にある。このため、学生とまちなかとの関わりが少なくなっていることから、学生のまちなかへの意識調査や実証実験を踏まえ、大学のもつ知恵と情報、学生のマンパワーを原動力とした、まちなかにおける新たな交流機会とにぎわいの創出、地域コミュニティ活性化のための方策を検討した。
学生からの意見抽出にあたっては、意識調査をはじめ、ワークショップの開催や他都市先進事例調査を行ったほか、再生プログラムの構築では、その効果や実現可能性等を検証するため、学生の自由な発想も活かしながら、まちなかの既存ストックを活用した実証実験を実施し、学生のまちづくりに対する意識の高揚を図るとともに、プログラムを点検し見直しを行ったものである。
まちなか空間プロジェクトでは学生が主体となった5つの実証実験に取り組み、商店街の協力を得ながら、空き店舗を活用したまちづくりアトリエやまちなかゼミナールなどを開催した。
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まちなか空間プロジェクトに参加した学生の約9割が、参加して良かったと回答し、また、商店街が学生に期待している点でも、まちなかに来てもらうことが約9割と多いことから、まちなかにおける活動の機会と場所の提供など、一定の条件が揃うことで学生がまちなかに訪れる頻度が高まり、にぎわい創出の効果が期待される。
さらに、学生と商店街とのコミュニケーション不足や事前リリース等の不足が指摘されている点から、双方をつなぐコーディネーターの配置や学生のモチベーションを高めるための情報発信などにより、その効果が増すものと考えられる。
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金沢市、株式会社金沢商業活性化センター
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いいねっと金沢
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都市政策局企画調整課/村角
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