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市民ファンド活用型PFI手法による公営住宅の建て替え調査事業
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飯田市の二ツ山公営住宅団地をモデルに、PFI事業と市民ファンドを掛け合わせた民間資金の活用による公営住宅の建て替え方法を調査・研究。
PFIと市民ファンドの活用をテーマに掲げたのは、これまで採算があまり問われなかった公営住宅事業に民間企業の技術・アイデアを取り入れることでコストの削減、住民サービスの向上を図るとともに、汚職や談合など悪いイメージが先行してきた公共事業に、出資という行為を通じて市民が参加することで、民間企業および市民が主体となって公営住宅を建て替え・維持・管理するという新たな公共事業モデルを構築するためである。
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・ | 実施主体となる市が、公営住宅をどのように建て替えようと考えているのかを把握する必要があった。しかし、市内部でも従前の計画に則した形で建て替えを進めようとする部署と、単に公営住宅を建て替えるのではなく新たな街づくりへつなげようとする部署とがあり、まず各課の意向をヒアリングすることから始めた。その上で現状の課題を整理した。 |
・ | 大きな課題の1つとして、公営住宅建て替え後の余剰地の活用方法があり、市の意向、市民の意見などを聞くことにした。ただし、市民へのヒアリング調査については、公営住宅の建て替えが、正式に公表されていないこともあり、団地名などを出すことができず、具体性を欠くものとなってしまった。 |
・ | 全国の市民ファンドの活用事例をまとめることで、どのような市民ファンドの仕組みを活用して公営住宅団地が建て替えられるかを専門家を招いて検討した。 |
・ | 実際に市民が公営住宅の建て替えに出資をするのかインターネットと現地でのヒアリングの実施により検証した。 |
・ | PFIにより公営住宅を建て替えた場合のコスト計算を行い、市民への配当率などを試算した。 |
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・ | PFIによるコスト削減のシミュレーション、あるいは市民の公営住宅建て替えに対する評価(アンケート結果)を市長に報告することで、市の従来型の公営住宅建て替え計画に一石を投じ、公営住宅のあり方を見直してもらうための一助になった。(単なる公営住宅の建て替えでは市民の理解は得られず、介護・福祉施設や、雇用の場となる企業誘致、あるいは都市部の団塊世代を迎い入れるクラインガルテン付き住宅など、地域の課題解決につながる施設と併せた、新しいまちづくりの考え方が重要なことがわかった) |
・ | 市に対して、PFIを用いた場合のコスト目安を提示することができた。 |
・ | 市が今後、具体的に公営住宅の建て替えを進める際に、検討すべき事項を提示することができた。 |
・ | 限られた人数ではあるが、市民に対し、公共事業への出資意向調査を行うことで、公共事業のあり方を考えてもらうきっかけを与えることができた。 |
・ | 市内企業らを対象に、公営住宅建て替えについて意見を聞くことで、民間の立場が望む地域資源活用型の公営住宅の姿を市へ伝えることができた。 |
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社団法人長野県環境保全協会
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http://www.dia.janis.or.jp/~nccca/
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長野県地球温暖化防止活動推進センター事務局長 水上則男
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TEL :
026-237-6625
Emailアドレス :
nccca@dia.janis.or.jp
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飯田市
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