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『多世代まちなか居住モデル』の構築と実践
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かつての活気が失われている中野市の中心市街地において、まちなかに住む人を呼び戻し活気を取り戻すことを目的として、子どもからお年寄りまで多世代がともに安心して住み続けられる、住まいづくりのモデル事業を作成し、第1号事業の実現に向けて体制を構築する。
まずは地域の住民や関係団体に聞き取り調査を行い、住まいやまちに対する意見・ニーズを把握し、それらを反映したモデルプランを作成し、事業実現に向けて課題を整理する。また、本調査活動を通じて、地域の住民や専門家の方々にも活動にかかわってもらい、事業実現の体制を構築する。
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中野市の中心市街地は、他の地方都市と同様に活力を失っている。とくに、中野市は長野オリンピックの際、郊外で幹線道路整備や大型商業施設の立地が急速に進行し、人・商業・経済の流れが郊外へ拡散した。中心市街地では人口減少と少子・高齢化が進行、かつて賑わっていた商店街は空き地が点在し、高齢者などは日常の買い物にも不便を来たしている。
そこで、中心市街地で子どもからお年寄りまで安心して住み続けられる住まいを実現し、地域に活気を取り戻すことを目標として、『多世代まちなか居住モデル』事業の構築と実践に向けた提案活動に取り組むこととした。
まず、地域の住民や団体の方々に聞き取り調査を実施し、様々な意見をふまえて中心市街地内の3つの候補地でモデルプランを作成し、事業の可能性を検討した。
これらの活動は、地元の有志で結成した「街なかをにぎやかにする会」(任意団体)と、東京神田で地域コミュニティ再生を目標とした共同建替えやコーポラティブ方式による住まいづくりの事業実績をもつ「NPO都市住宅とまちづくり研究会」が共同して行っている。また、地元の建築士会の有志メンバーがモデルプランの作成にあたるなど、事業実現に向けた体制を構築している。
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○ | 地域住民約50名と5団体に聞き取り調査を行い、生活の実態や住まいに対する考え方、まちづくりへの提案など、多様な意見を伺うことができた。また、住まいづくりや住まい方の選択肢として、戸建住宅だけでなく、コーポラティブ方式という入居者の意思を反映してつくる集合住宅があること、グループリビングという住まい方などがあることを知ってもらうことができた。 |
○ | 聞き取り調査より得られた意見やニーズをもとに、3つの候補地でそれぞれの立地や敷地規模・形状等の特性を考慮しながらモデル事業計画を作成した。まちなかでこれらのプロジェクトが実現してネットワークを構築すれば、ライフステージに応じた住み替えも可能となり、定住性が高まり、地域活性化の核となることが期待できる。事業費をどれだけ抑えられるかなどは今後の課題であるが、入居者の多様なニーズに柔軟に対応できる多様なモデル事業計画が作成できたと考えている。 |
○ | 中野市の関係諸団体から、活動や組織の現状を聞くことができた。具体的にどのような支援・連携が可能かは今後の課題であるが、活動への理解・賛同を得ることができ、今後の連携のきっかけを築けたものと考えている。 |
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街なかをにぎやかにする会/NPO都市住宅とまちづくり研究会
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都市住宅とまちづくり研究会のホームページ
http://www.tmk-web.com
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TEL :
Emailアドレス :
info@tmk-web.com
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長野県中野市 経済部まちづくり推進室
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