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「おもてなし文化によるまちづくり調査」(歴史・音楽・花との出会い)
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名古屋市千種区城山・覚王山地区は、人口約2万人が住む閑静な住宅街であるとともに、歴史的建築物や寺社が多くある丘陵地となっている。この調査は、『愛・地球博』の開催理念の一つである『交流』の理念を継承して、この地区を訪れる方々への「おもてなし」をキーワードとして、この地区に眠っている歴史的な資源を掘り起こし、それらを活用して文化的なまちづくりに取り組むことを目的として行った。活動にあたっては、市民・NPO・企業・行政などと協働で来訪者(留学生を含む)との交流を進めていくことや、魅力的なまちづくりを目指すための共有の目標や指針を作成することを目標として取り組んだ。
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(1) | 「み・ちくさマップ」づくり
地域の魅力資源の情報発信や来訪者への「おもてなし」のためのツールとして、まち歩きを楽しんでいただくためのマップを作成した。 |
(2) | 「み・ちくさ案内人」の養成
城山・覚王山地区に史跡散策のためのガイドを設置することを目的として、公募により集まったシニア世代を中心とした人々を案内人として養成した。また、商店街の空き店舗を利用した「み・ちくさ案内所」を試行的に設置し、地域の史跡案内を行うとともに、文化的なイベント会場でのおもてなしや案内などを行った。
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(3) | 文化的なイベント開催
月見の名所と言われたこの地域で、歴史的建物や庭園を使った「お月見コンサート」を実施したほか、地区にある史跡をつないだ散策会「み・ちくさ歴史散歩」や、茶せん塚のある相応時でお茶の歴史に触れながら、本堂や野点でお茶のおもてなしを体感してもらう「市民大茶会」を開催した。
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(4) | 花の名所づくり
文化的なイベント開催時に花によるおもてなしを行うとともに、この地域の植生を調査し地区にふさわしい花や樹木を植樹する「花のまちづくりワークショップ」を開催した。
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(5) | 「み・ちくさ物語」の作成
城山・覚王山地区のみどころ、地域で活躍するさまざまな市民活動を紹介、今後のまちづくりの方向性などをパンフレット形式にまとめ「み・ちくさ物語」として配布した。また、これまでのイベント等の成果を総括し、今後のまちづくりについて話し合う「座談会」を開催した。
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・ | 「城山・覚王山」地域全体の眠っている歴史的な資源を発掘し、市民・NPO団体・企業・行政などとの協働で来訪者との交流(留学生を含む)を進めていくことができ、地域のネットワークの強化が図られた。
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・ | 「み・ちくさマップ」、「み・ちくさ物語」を作成し、新聞、HPなどで情報発信を行ったことにより、名古屋市内の方を中心にこの地区を訪れたいという問い合わせが多くあり、地区の魅力発信につながった。
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・ | 「み・ちくさ案内人」を組織)することにより、シニア世代を中心として人材の掘り起こしや活動の場の提供ができた。
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・ | 地域住民にアンケート調査を行うことにより、地域資源の保存・活用法、地域の魅力発信のための方策、史跡散策イベント等の必要性などについて具体的な意見を収集でき、今後のまちづくりへの方向性を考える一助となった。
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城山・覚王山地区魅力アップ事業実行委員会
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事務局 川本直義
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TEL :
052-222-8621
Emailアドレス :
kawamoto@l-e-c.co.jp
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名古屋市千種区役所
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