埼玉県深谷市では、積極的な市民参加による都市マスタープラン策定を通じて歴史的建造物の保全・再生・活用と土地区画整理事業の実施の両立が街なか再生の課題として認識され、関係主体にその対応が求められている。 本取組では、深谷の街なかに残る歴史的建造物の現況を大雑把に把握した上で、主要な歴史的建造物の実測調査及び再生・活用設計提案を行い、そのうちの1つの再生・活用を目に見える形で実験的に実施した。取組を通じて、歴史的建造物の保全・再生・活用に対する市民及び歴史的建造物所有者の意識を高めると同時に、所有者、地元建築家、地元企業の協働による歴史的建造物の再生・活用をNPOが調整・推進する仕組みを構築することができた。