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地域資源連携型 道の駅サテライト「里の駅モデル」調査事業
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南房総市には平成17年に540万人の観光客が来訪し、観光拠点の核となっている7つの道の駅にはその約半数の250万人が来訪している。道の駅は南房総観光を支える大きな集客拠点施設となっているが、来訪者は道の駅を周遊して帰路につく傾向があり、道の駅の集客効果が地域の隅々まで行き渡っていない状況にある。道の駅に集まった観光客を周辺の小規模な観光施設へ誘導できないことが大きな課題となっている。そこで道の駅の集客力と影響力を利用して、訪問客を知名度が低いながらも地域の魅力を備えている小規模観光施設に誘客することで回遊性と滞在性を向上することを目指す。本事業では小規模観光施設を道の駅サテライト「里の駅」と称し、その仕組みについて検証した。
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具体的には、軸となる道の駅を「枇杷倶楽部」としてまず
@ | 「里の駅」候補となる小規模観光施設(資源)を発掘し、 |
A | その運営・対応者の意向を確認しながら「里の駅」認定基準を仮設定、 |
B | 里の駅ツアー実施及びこれに伴う参加者や旅行事業者に対するアンケート調査を実施後、 |
C | 「里の駅」認定基準の策定までを実施した。 |
また基本的には有人拠点として訪問者に個別対応できること等を「里の駅」条件にする一方、観光地図に掲載されないような観光資源ゆえに、駐車場の問題、受け入れ規模の問題ならびに対応する側の都合を調整することが求められた。そのため本事業では仕組みとして、
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D | 既存の総合観光案内HP「南房総いいとこどり」での告知、受付のシステムを新たに構築し、発地側(訪問者)の訪問希望と着地側(里の駅側)の受け入れ可否が一致できるように努めた。 |
また、
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E | 細かい「里の駅」マップの作成、 |
F | 「里の駅」のイメージロゴの作成、 |
G | 休憩施設など無人拠点としての「里の駅」のあり方の検討、等を行った。 |
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今回の「里の駅」認定は、
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● | 房州うちわ工房、 |
● | 枇杷加工工場、 |
● | カーネーション農家、 |
● | 房総建築生稲家、 |
● | 太房岬(案内) |
の5つとなった。これら知名度は低いながらも魅力ある地元資源の活用を目指した本事業の取り組みにより、
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@ | 個々の小規模施設、資源では集客できなかった家族層、グループ層へのアプローチができた。 |
A | 相互に情報交換などの連携を持つことがなかった施設間のネットワークを構築することができた。今後域内連携を推進する上で大きな基盤となる。 |
B | 例えば枇杷加工工場では工場案内による訪問者の商品購買動向が確認できた。 |
C | 事業を通じて地元の人が地域資源を再認識した。 |
D | 通過拠点である道の駅を経由した域内回遊の可能性を確認できた。 |
E | 受け入れ側の負担をできるだけ軽減することを重視した上で、訪問者に説明することを原則としたことから、観光業態ではない「里の駅」においても「接客する」というサービスを考える機会となった。 |
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枇杷倶楽部(鰍ニみうら)、NPO法人富浦エコミューゼ研究会
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HP 南房総いいとこどり
http://www.mboso-etoko.jp/
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鰍ニみうら取締役業務部長 鈴木賢二
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TEL :
0470-33-4611
Emailアドレス :
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千葉県南房総市
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