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東京駅八重洲側地区を対象とした都市デザイン検討プロセスに関する調査
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都市再生特別地区による事業検討が都心部で活発化する中、東京駅前八重洲側地区では、都市構造の大きな変化が見込まれる。一方で、規制緩和・事業推進型の制度に対し、都市のグランドデザインの欠如、経済競争優先の市街地開発による景観破壊への懸念も示され、バランスと調和のあるまちづくりを進めるには、地権者・地域企業・開発業者・行政などによる民主的なプロセスに基づく計画の策定、そのための場づくりが求められている。
本調査では、多様な関係者が具体的な都市の将来イメージを共有するためのシミュレーションツールを提供し、当該地区における都市づくり活動を促進する手法としての有効性の検証を試みた。
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都市の景観形成を考える上で、その多様な参加者が同じ目線で協議できる場づくりを意識して、都市模型と景観シミュレーションを行うためのツールの提供を行った。
都市模型は、地図情報・空間情報を元に形をつくり、実際の建物の写真を加工したテクスチャ(ファサードの画像)を貼り付け、VRは同じテクスチャをコンピュータ上にモデリングされた建物にマッピングすることで制作され、簡易かつ低コストで都市を再現できる。具体的なコンテンツの収集・作成にあたっては、事業者、地権者等多様な関係者がそれぞれどのような観点を持つかを探り、互いに意見を出し合い、フィードバックしていくことで、イメージ共有の円滑化に資するコンテンツを構成していくことができる。従来は開発者側・計画策定側から一方的にイメージを伝え議論されてきた都市づくりが、関係者が意見を出し合い、これをシミュレートしながら議論できるように工夫されている。
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円滑な合意形成に資する汎用性の高いツールを、多様な関係者とともに様々な観点から検討し提案することによって、あらかじめ具体的な街のイメージ等を共有しつつ、将来イメージを提示して協議・検討していくことが可能となった。
また、システムの操作性と公開容易性の向上によって都市づくりの議論の輪が広がり、かつ、全国各地に同様のツールが普及することによって他地区との比較が可能になり、それぞれの地区において、一部の事業者に留まらず地区全体で都市景観を考えるきっかけが生まれている。
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