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本のまち=神田神保町『まちの図書館』構想づくり調査
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インターネットの普及や若者の本離れ等の影響で、世界に誇る「本のまち」神保町の持続が危ぶまれている。このまちを再生するには、地域と大学が有機的に連携し、様々な地域資源に新たな価値を見出しつつ、まちぐるみで文化の薫り高い知的なまちづくりを進めていく構想が必要とされている。そこで、まちを図書館に見立て、知の拠点・観光拠点としての『まちの図書館』の形成を目指す構想を検討し、その実現に向けた動きを作り出した。総勢120名の学生や教員が街中を歩きまわり、共同して調査・分析を行い、具体的なまちづくりの提案をするという全国でも例のない壮大なプロジェクトとなった。
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1.調査
@古書街のオープンスペースの現状と可能性や空き店舗の把握等「ハード」面調査
A古書街のソフトの集積状況や古書店経営のノウハウ及び展望等「ソフト」面調査
B来街者へのアンケート、通行量調査、ユビキタス実験、古書店主への意識調査
C神田神保町の色彩調査
2.シンポジウム
各大学による調査結果やそれを踏まえた提案を発表するシンポジウムを3回開催
3.公開セミナー
毎回講師を迎え、様々な切り口で神保町について学ぶ公開セミナーを計6回開催
4.『KANDAルネッサンス』別冊の発行(発行部数:4000部)
NPO法人神田学会発行の季刊誌『KANDAルネッサンス』の別冊として、本調査を踏まえた各大学の神田神保町活性化へ向けての提案の概要、活動の流れなどをわかりやすくまとめた。
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・神田神保町の現状の問題点が明らかになり、活性化に向けての様々な提案が、学生からまちの人たちへと伝わった。また、学生もこのプロジェクトを通して神田神保町の魅力に触れ、まちへの関心を持つことができた。学生たちの視点や熱意が伝わることによって、古書店主・新刊書店・その他まちの人たちの意識が変わってきた。
・本調査の動きを受け、神田神保町の出版社や書店等が「神保町を元気にする会」を結成した。また、商工会議所千代田支部が「神保町活性化委員会」を発足させ、活性化への取り組みをそれぞれに推進している。
・神田古書店連盟を窓口として、今年9月に、空き店舗を利用した古書コンシェルジュ事務所がオープンする。情報検索サービス「BOOKTOWNじんぼう」と連携して、神田神保町のPRや、観光サービスを行う拠点とする。
・有志の学生による「まちづくり支援サークル」が組織化され、具体的な活動を開始する。
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NPO法人神田学会+インターユニバーシティ神田
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KANDAアーカイブ
http://www.kandagakkai.org/
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NPO法人神田学会 副理事長 久保金司
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TEL :
03-3259-7550
Emailアドレス :
info@kandagakkai.org
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東京都千代田区(千代田区まちづくり推進部)
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