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全国都市再生の推進
文化遺産と地域を後世に残すまちづくり
京都府
古都の活性化に向け、地域住民、行政、NPO等が幅広く連携
地域住民と文化遺産(所有者)の連携を促進
観光に来られる人も安心・安全な古都のまちづくり
調査名 「文化遺産を核とした地域の防災力向上の取組による地域の活性化」業務調査報告書
取組の概要  京都市東山区は世界遺産を含む文化遺産を核にした地域で、海外からも多くの観光客は集まる場所であるが、一方この地域は京都市で最も少子高齢化が進んでいる。また、著名な花折断層が直下にあり、大規模地震に伴い地震火災により文化遺産の焼失が懸念されている。このような現状を踏まえ、文化遺産所有者、地域住民、行政が連携できるような場を設け、地域の防災力を高める必要性を認識していただき、安心・安全なまちづくりに向けた取組みを文化遺産所有者、地域住民、行政に働きかけ、三者の合意を得て、地震火災を主とした防災に取り組むこととなった。平成16年度に地域連携の基礎を構築できたことで、今後の永続的な地域の発展の基礎づくりに貢献した。
取組内容

 大規模な地震災害から文化遺産を守るためには、地域・防災・文化遺産という3つのキーワードによる新たな震災対策と地域コミュニティの活性化による都市再生が必要である。そのために、地域住民が参加するワークショップを開催し、地域コミュニティの現状を把握し、市民の防災意識、地域のリスクの認識、リスクへの対応、大規模災害など発生時に利用可能な水利の整備手法・維持管理などを含めたソフト面での対策について検討を行った。このワークショップでは、災害図上訓練(DIG)を活用した。DIGとは、Disaster(災害)、Imagination(想像力)、Game(ゲーム)の頭文字をとって名付けられたもので、地図上で災害をシミュレ−ションする誰もが参加可能な防災訓練である。
 また、具体的な対策の技術的提案をするために、技術検討会を実施し、以下の具体的な技術的提案を行った。
・防災システムの全体
・トンネル貯水槽と送水ルート
・配水管網と管径、
・易操作性消火栓(初期消火)
・街路散水システム(延焼防止)
・多重の安全性の確保
・防災水利の日常使用

まちづくりへの効果
H17年4月1日現在
文化遺産への関心が高まり、主体間の連携にはずみ
 市民代表、文化財所有者、行政、学識経験者、NPO等のまちづくり、防災関係者が一同に集まり、清水地域を地震火災からまもるために必要となるハード・ソフトに関して、連携した取組みの可能性を探るための委員会をNPOの主催で開催したほか、ワークショップでDIGによる防災訓練に参加していただき、自らが住むまちの危険性を認識してもらい、いま何をますべきか、何が必要か、などについて議論を行い、それぞれの立場で意見交換を行うことにより、コミュニティ間だけでなく行政等を含めた連携の動きが広がっている。
地震火災対策に向けた取組みの動き
 市民代表、文化財所有者、行政らの総意をもって、清水地域を地震火災からまもる取組みを連携して行うこととなり、平成17年度も継続して、学識経験者、NPO等が参加しながら、三者の話しあうべき場が設けられる予定であり、具体的な対策の実現に向けた取組みが進んでいる。また、現在進めれている電線地中化事業と連携することにより、景観や経済性を考慮した水利施設の実現を可能としている。
応募団体名 NPO法人 災害から文化財を守る会
リンク NPO 災害から文化財を守る会
http://www.bunkaisan.or.jp/
部局/担当者名 事務局/横田節子
連絡先 TEL : 03-5925-2840
Emailアドレス : npo@bunkaisan.or.jp
推薦団体名  



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