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人権・教育・福祉の三条たすけあい・まちづくり |
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三条のまちづくりのキーワードである「た・す・け・あ・い(楽しく、すみよく、健康で安心できる、明るく、いつでもどこでも人間が尊敬しあえるまちづくり)」を具体化するために、見守りを中心とする「コミュニティ・ケア」をメインテーマに設定し、「人権・福祉・教育のまちづくり」を推進する。「まちのつぶやき拾い」や統廃合後の小学校の活用の検討など、地域資源の活用を通じた安心居住を実現することを目標とするとともに、東山区が中心になり立ち上げた地元団体等による「いきいきネットワーク」、地元のコミュニティセンター、行政等関係機関の三者が連携し、在宅高齢者に優しい、様々な視点からの地域見守り体制を構築する。 |
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これまで地域では、ハードの整備が進むなか、地域の高齢化が進展していることなどからも、あらためてひとのつながりや安心居住を実現するソフト面の充実が大きな課題であった。しかし、協議会をはじめ行政においても、まちづくりのキーワードである「たすけあい」を実現するための具体的な展開には至っていないのが実情であった。そこで、本事業では以下の5つの取り組みを実施し、活動を具体化するための基礎調査を実施した。
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地域の人々のつぶやきやニーズ、そして出来ることなどを拾い上げ、また地域の達人を発掘してつなぎ合わせ、まちの魅力を再発見するワークショップ |
(2) |
三条まちづくりフェスタ(イベント)における活動報告とニーズ発掘 |
(3) |
高齢者の実態把握のためのアンケート調査 |
(4) |
既存の介護予防等の制度や各地の見守り活動および廃校利用に関する事例研究 |
(5) |
共同住宅の入居者に対する、見守りに関するワークショップ |
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地域では、これまで様々な行政施策・制度が活用され、各主体における個別的な地域活動はあったが、相互の連携の面で課題があることがわかった。そこで、行政と地域が連携して安心居住を実現させようと設立した「いきいきネットワーク」の仕組みを、地域拠点の再整備を通じて地域資源や人材を効果的につなげるための地域密着型のシステムに取り入れ、人々のニーズに合致した「たすけあい」を具体化する仕組みづくりを検討した。いざというときの安心居住やコミュニティケアの必要性について、自分たちの問題として認識するきっかけが得られたことから、今後も見守りに関するワークショップ等を展開し、身近な見守りの仕組みを無理なく進めながら、地域の人々が自分自身の力を少しずつ持ち寄ることで、住まい方・共用部分の管理に対しての住民意識の高揚、そして地域のまちづくりへの参画意欲や生きがいの創出につながることが期待される。 |
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三条まちづくり協議会 |
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京都市都市計画局住宅室 |