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外国人が快適に観光できるまち・大阪 |
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大阪は、歴史・文化に裏打ちされた多くの都市観光資源を有しており、大阪府では、平成19年度までに外国人旅行者を200万人程度にするなど観光立都を目指している。しかし、外国人旅行者を対象とした各種調査によると、「物価が高い」と並んで「言葉が通じない」ことに強い不満・不便を感じており、国際集客に向けて多言語対応に向けた取り組みを進めていくことが求められている。このため、外国人が快適に観光できるまちづくりに向けて、ITを活用した多言語対応に取組むことにし、IT関連企業や旅行会社、鉄道事業者などとともにワーキンググループを設置し、外国人旅行者が言葉の壁を感じず円滑なコミュニケーションができるよう実証実験を実施した。 |
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IPテレビ電話による多言語対応の逐次通訳システム
外国人旅行者とシステム設置者である日本人スタッフの会話に、インターネットで接続したテレビ電話を通じ在宅勤務の通訳者を介在させ、遠隔で通訳する日本初のシステム(英・中・韓の3ヶ国語対応)。観光案内所・関空会社と連携して、外国人旅行者に対して観光案内や交通案内を行い、コミュニケーション効果などの調査を行う。 |
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音声認識による自動翻訳システム
PDAなどの端末に音声を入力すれば、無線LANにより音声認識・翻訳・音声合成の各サーバに接続され、外国語に音声翻訳される日本初のシステム(英・中の2ヶ国語)
空港や観光案内所で外国人旅行者等にPDAを貸し出し、雑音が混じる場での音声データを収集し、システムの効果を検証する。 |
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外国人旅行者のナビゲーションシステム
GPS機能付き携帯電話の位置検索情報、地図情報、画像情報などにより、外国人旅行者にとってのナビゲーションシステムとしての活用を図る。観光コンベンション協会・教育機関と連携し、外国人旅行者等に携帯電話を貸し出し、効果測定やニーズ調査を実施する。 |
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本実証事件の結果として、総計約380件のシステム利用があり、利用者の評価も良好で、それぞれのシステムについて一定の有効性や将来への期待が確認された。また、利用者アンケート結果から、母国語が通じて欲しい場所として空港や駅とならんで病院があげられる等のニーズも明らかになり、これらシステムが観光のみならず、ショッピング、グルメ、公共施設の利用等の場面でも活用できる可能性が明らかになった。
同時に、それぞれのシステムの弱点や技術的に改善すべき点等の課題や、システムの地域全体への普及、外国人への周知の必要性など、有益な情報が得られた。
本実証実験のように、最新のIT技術によって言語の壁を乗り越えようとする実証実験は全国初のものであり、今回の取組みを契機に、外国人にとって安心して快適に観光できるまちづくりを進めていく。 |
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大阪府、(財)大阪観光コンベンション協会 |
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(財)観光コンベンション協会 情報企画部 澤田・中村 |
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大阪府 |