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全国都市再生の推進
滋賀県
農村とニュータウンが相互に交流し地域を活性する
棚田景観の保全・創造と、農と食の生活文化をテーマとする
調査名 新旧住民交流による仰木里山ミュージアムの推進調査
取組の概要  棚田景観の保全・創造では、子どもによる景観調査、棚田米のブランド化とパッケージデザインの選定、棚田・里山アート展の開催、フォーラムの開催を行った。特にアート展では、古民家を活用し、農村集落がニュータウン住民や来訪者を迎えるきっかけづくりとした。農と食文化の創造では、コミュニティ農園、コミュニティサロンの社会実験、食文化調査とお雑煮フェスタの開催に取り組んだ。お雑煮フェスタは、独自の文化が少ないニュータウンで、各地のお雑煮や農村のお雑煮を紹介し、食文化の交流を独自の文化の創造のきっかけとした。これらのプログラムでは、大学やNPO、各種専門家や芸術家も交流促進の役割を担った。
取組内容
 子どもによる景観調査では、ニュータウンの親子が農家と交流することにより、農業の大切さや棚田の生物の豊かさについて学んだ。棚田米のブランド化とパッケージデザインのコンペとアート展では、里山整備に取り組んできた京都芸術デザイン専門学校の学生が、パッケージデザインや農村の自然をテーマとした作品を通じて農村と交流し、またアート展によって農村が情報発信するきっかけとなった。これらの取り組みによって、棚田景観が視覚にとどまらず、生活文化の基盤となっていることについて広い理解が得られるようになった。農と食文化のプログラムづくりでは、ニュータウンの住民が棚田復元や高齢者向けのコミュニティ農園を運営することにより、農村との交流はもとより、ニュータウン住民通しの交流を深め、コミュニティづくりのきっかけとなった。お雑煮の食文化調査とフェスタは、ニュータウン住民の関心を集め、フェスタは180人以上の参加となり、各地のお雑煮が、その土地の風土や歴史を反映していること、子どもに対する食育の必要性について理解が深まった。またこれらの取り組みを通じて、農村とニュータウンの交流の意義についても理解が深まり、次年度以降も活動を継続していくことが話し合われた。
まちづくりへの効果
H19年8月現在
 棚田米のブランド化では、関西で有機野菜などを取り扱う消費者グループと提携することにより、流通経路が確保され、3月にはブランド米として販売するに至った。また、農家側でも、棚田米を有機栽培に転換することにより、ブランド力を高めることになった。アート展では、ウォークラリーで集落を巡り、古民家でアート作品を展示することにより、専門学校や来訪者が農村景観や普段は入ることのできない古民家を満喫し、集落の住民との交流を楽しむことができたと好評であった。棚田復元やコミュニティ農園は、農村とニュータウン住民、ニュータウン住民通しの交流を促進した。コミュニティサロンの社会実験は、地域の拠点として利用されていた旧公団の施設を活用したが、実験の後、この施設を自治会が買い上げることが決定しており、この実験が地域主体の施設運営のきっかけとなった。お雑煮の食文化調査とフェスタは、各地のお雑煮を住民が共通の財産とする、ニュータウンの新しい食文化として受け入れられた。
応募団体名 「仰木里山物語」地域づくり実行委員会
リンク 特定非営利活動法人HCCグループ
http://kodawarimarket.com/hcc/
部局/担当者名 代表 末富 孝也
連絡先 TEL : 077-533-1941
Emailアドレス : hcc@npo.cc
推薦団体名 大津市 政策調整部 企画調整課  
アート展
お雑煮のフェスタ
パッケージデザイン
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