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千里ニュータウンの再生に向けた”普段着の智恵の交流”
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まちびらきから40余年を経過した千里ニュータウンでは様々な問題・課題が顕在化している。公的住宅の計画的更新など再生に向けたハード面の整備とともに、福祉・教育・環境などのソフト面では、地域の多様な主体(住民、大学、NPO、企業など)が智恵を交流させ、行政と協働しながら、市民レベルの活動を成熟させていくことが重要である。このような活動の先駆である「ひがしまち街角広場」、「大阪大学」と地域との連携、「千里・住まいの学校」の活動を発展させ、“様々な主体の普段着の智恵の交流拠点”を形成するとともに、高齢者等の緊急の課題である住み続け・住み替えの情報バンク整備と相談会のモデル実施を行い、拠点の継続的確保とコミュニティビジネス化について検討した。
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地域の交流拠点として利用され、定着しつつある「ひがしまち街角広場」に、パンフ・書籍棚、OA機器などの交流環境を整えるとともに、大学・地域の交流の手はじめに、留学生を招いて出身国の街や暮らしをテーマに交流する「まちかど土曜ブランチ」を継続開催し、好評を博した。高齢者にとって緊急の課題である住み続けと住み替えのニーズに応えるために、千里ニュータウンとその周辺の高齢者施設・住宅のデータベース整備や各種相談ツールの作成を行うとともに、各住区へ出かけて「セミナー&キャラバン相談会」を継続開催し、相談に応じるとともに、これを通じて高齢者の現実の居住ニーズを把握することができた。普段着の智恵の交流拠点の継続的確保とコミュニティビジネス化に向けては、当面・将来の確保方策や整備プランの検討などを通じて、具体化・実現化に向けた展望を描き、関係主体と情報を共有した。
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喫茶等を通じた地域の交流拠点として親しまれてきた「ひがしまち街角広場」は、本事業を通じて、大学関係者、NPO、事業者などがより集まり、交流する場となった。特に「まちかど土曜ブランチ」は、敷居が高いとされてきた大学と地域の普段着の交流の第一歩を実現した。本事業完了の直後に開設された「千里・住まいの学校」のオフィスには、千里ニュータウンに関する情報コーナー&交流サロンが設けられ、千里ニュータウンに関する学生の各種問い合わせに応じるとともに、学生と地域の交流の場に発展しようとしている。また、千里・住まいの学校のオフィスが整備されたことにより、高齢者等の住まいの相談への対応はもちろん、様々な交流プログラムの展開が可能であり、また地域のシンクタンクとして、各種セミナーの開催や多様な主体の連携によるまちづくりプログラムの企画・推進の可能性が期待できる。
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NPO法人千里・住まいの学校、ひがしまち街角広場、大阪大学大学院工学研究科環境計画系研究室
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千里・住まいの学校
http://www.hnpo.comsapo.net/weblog/RedirectServlet?npoURL=sss
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NPO法人千里・住まいの学校 代表理事 山本 茂
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TEL :
06−6871−2710
Emailアドレス :
yam-chan@hkg.odn.ne.jp
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豊中市
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