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府営公園を核とした地域環境美化と雇用創出へ向けた取組に関する調査
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大阪府の府営公園に平成18年度から指定管理者制度が導入され、府営住吉・住之江公園は、NPO釜ケ崎支援機構と民間企業による共同体が指定管理者に指定されました。私たち共同体は、指定管理者として公園管理一般業務の遂行は当然のこととして、府営公園を活用してホームレスや障害者等の就労支援の取組や地域住民が公園管理に積極的に関わっていくことの重要性を提案し、取組を行ってきています。
そうした中、本モデル調査では、府営公園を基地にして公園の中ではなく周辺地域の環境美化(=花飾り設置)に市民ボランティアやホームレス、障害者が協働してワークショップ形式で取り組みました。調査終了後、参加メンバーの自主的サークルが立ち上がり、活動を継続しています。
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従来の公園管理は、府営公園に限らず公園そのもの維持管理が中心で地域の人々とのつながりやまちづくりの視点が十分でなかっように思われます。私たち共同体が指定管理者として重視した点は、“公園の新たな可能性”ということでした。
その一つが、ホームレスや障害者等の就職困難者の就労の場、就労支援ということです。公園の維持管理には、清掃や除草、花管理などの多様な業務があり、そうした業務への就労や就労支援を位置づけた取組を行っています。二つには、公園が地域に対して何ができるかということです。府営住吉・住之江公園には一定規模の育苗施設があり、この育苗施設で花苗を育て周辺地域に花飾りを設置していく取組を本モデル調査で意図し、実施しました。
本モデル調査の特徴点としては、困難者の就労支援や市民・ホームレス・障害者の協働、公園と地域の関わりなど難しいテーマを含んでいましたが、一定の端緒は切り拓かれたのではないかと考えます。その一つの証左として、参加メンバーによるボランティア組織「クローバー倶楽部」が立ち上がり、月1回の例会を軸に活動を継続しています。
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クローバー倶楽部のメンバー数は調査終了時期(2007年3月末)で33名でしたが、現在36名に若干ですが増えています。毎回の集まりには20名弱の参加があります。一方、地域の花飾り設置箇所は5箇所でしたが、1箇所増えて6箇所になります。ただし、準備できる花苗の数量やプランターに限度があり、設置要望に応えていけないところがあります。設置作業や潅水等を行っていると地域の人々から「きれいですね」とか、「ごくろうさま」との声がかけられます。周辺地域においては、公共施設や各家庭の庭・玄関先に花飾りを設置しているところも少なくないのですが、花が溢れる地域づくりに向け進んでいきたいと考えています。
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NPO 釜ケ崎支援機構
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特定非営利活動法人 釜ケ崎支援機構
http://www.npokama.org
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TEL :
06-6645-0246
Emailアドレス :
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大阪府
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