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町衆による堺旧港周辺活性化プロジェクト
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堺旧港や旧環濠は４００年の歴史があるが、その歴史資産を活かしきれていない。堺駅から堺東駅間を繋ぐ大小路通りは雰囲気の良い並木道を形成しているが、沿道のテナントビルの空室率は３０％を超える。大小路通り中央部に位置する山之口商店街はシャッターの下りた店舗が目立ち活気がない。幸い堺旧港に隣接した１．３ヘクタールの市有地や民間企業の遊休地があるため、これを活用すべく開発プランを立てた。堺市民を含む約６４０名を集めてシンポジウムを行い、ＮＰＯの活動目的を理解して貰うと共に、交通問題、まちづくりガイドライン、土地利用などに関するアンケートを実施した。今後あるべき堺市の将来像を研究成果としてまとめ、堺市などにに提案した。
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シンポジウムやアンケート調査には堺市民をはじめ産・官・学・政など総勢１１７７名の参画を得た。堺市には以前より東西鉄軌道の計画があり、これにＬＲＴを導入することが概ね決まっていた。しかし多くの市民はその必要性に疑問を抱いていた。ＬＲＴを活用したまちづくりを市民に理解して貰えるようパネラーとして行政、大学、企業、まちづくり団体等から出席して貰った。市民や地元企業に対しては交通計画やまちづくりガイドラインのアンケート調査を、また堺旧港周辺地権者に対しては土地利用計画のアンケート調査を実施した。またワークショップを開きＮＰＯメンバーと地域の住民が一緒になって地域の問題点や自慢出来る点を洗い出して地図上にプロットし、地域再生のポイントを話し合った。更にＮＰＯとして、まちづくりガイドライン研究会、堺旧港周辺まちづくり研究会、大小路界隈まちづくり研究会、エコタウン研究会、交通計画・ＩＴ活用研究会の５つの部会に分かれて研究会を開催し、あらゆる面から旧堺市内再生の糸口を探った。
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堺市では堺駅〜堺東駅間のＬＲＴの建設が決定されており、準備が進められているが、一般市民の反応は冷ややかでＬＲＴは必要ないという意見が多かった。シンポジウム以降ＮＰＯの提唱する広域型循環交通に賛成する市民が増え始めた所へ、７月３１日にシャープ堺工場が堺市内に建設される事が決まったこともあって、堺駅周辺の市民はＬＲＴ堺駅〜堺浜（シャープ堺工場）の路線の早期着工を希望するようになった。これを踏まえ現在近隣住民と一体となって堺市にＬＲＴ堺駅〜堺浜ルート早期着工の働きかけを行うことが出来た。この路線を利用して堺市中心部に大勢の人を呼び込むことが可能となり経済活性化の起爆剤となる。こういう良い条件が揃ってきているので堺駅周辺の低未利用地を集客施設として開発することの実現性が高くなってきている。最近では市民の意識も少しずつ変わり、まちづくりガイドラインに基づいて環境美化委員会を立ち上げ、清掃活動を始める動きが出てきた。今後更に環濠や港湾の美化活動にもつなげていき、住み良い環境、外部から観光客が訪れやすい快適な町を形成していける基盤作りが出来た。
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特定非営利活動法人 自由都市堺・町衆会議
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副理事長 阪木道生
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TEL :
０７２−２２１−２１８６
Emailアドレス :
sakaki@nissei-cs.co.jp
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堺市
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