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歩いて暮らせる楽しいまちづくりプロジェクト調査
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茨木市の中心市街地にはJR,阪急の鉄道駅や商店街があり、自動車に依存することなく生活することのできる基盤施設が整っている。
今回の調査は、中心市街地が住む人、商う人、訪れる人、地域に関わる全ての人にとって、「歩いて暮らせる楽しいまち」となるよう、大阪大学大学院工学研究科の協力のもと、大学生の視点からのまちづくり提案など、様々な検討を行うとともに、地元関係者と意見交換を行うことで、より具体的な提案となることを目指した。
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中心市街地では、基盤施設が整っているものの、自動車に依存した社会活動により、公共交通の利便性低下、交通渋滞、環境悪化などの要因となっている。また高齢者や通勤・通学者の多いこの地区では、歩行者、自転車が輻輳した状況にあり、安全性の確保が求められている。
そのため、両鉄道駅を結ぶ主要環状道路での交通流動の円滑化を図るため、交通量調査を行い、環状道路の一方通行化の可能性について検証を行った。また、歩行者・自転車が安心して移動できる空間形成に向け、地元小学校、中学校、高校へのアンケート調査を行い、中心市街地の危険箇所を調査し、「自転車ヒヤリマップ」を作成し、児童・生徒・市民に配布した。
上記取り組みから「歩いて暮らせるまち」を実現していくことが、沿道の商業施設利用を促進する「楽しいまち」の実現に繋がるとの考えから、大阪大学の学生による、歩道空間等における賑わい演出及びまちなみ景観演出についての、デザインコンペを実施し、地元の多様な関係者の集まる場で意見交換を行った。それにより、各提案がより具体的になるとともに、地元関係者の意識啓発にも繋がったと考えている。
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一方通行化については、地元商店街、自治会、関係機関等へ定期的に情報提供を行い、意見交換等を行ってきているので、実現に向けた機運は醸成されている。市では、中心市街地への通過交通を削減するため、周辺の都市計画道路整備に重点的に取り組んでいる。
危険箇所を調査し、情報を共有することで、マナー向上を目指した「自転車ヒヤリマップ」については、中心市街地エリアに関係する学校には、全生徒に配布しているが、エリア外の学校や自治会からも配布希望が多い。市内企業からも、自転車通勤者に配布したいとの依頼がある。地元警察でも、中心部にある4箇所の交番勤務職員全員に配布してもらっており、今後は交通安全教室での活用についても協力を依頼している。マップ作成については、茨木高校と協働した取り組みを行ったが、引き続き授業においても、マップを活用してもらっている。
沿道の商店街では、自主的に歩道の清掃活動が始まっている。
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茨木市
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茨木市都市計画課HP
http://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/tokei/
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都市整備部都市計画課 主査 岡田直司
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TEL :
072-620-1660
Emailアドレス :
toshi@city.ibaraki.lg.jp
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