都市再生本部
HOME 都市再生本部 会議情報 都市再生プロジェクト 民間都市開発投資の促進 全国都市再生の推進 都市再生レポート 関連情報 リンク
HOME 全国都市再生の推進 洲本市 議事録
全国都市再生の推進
全国都市再生イン洲本  議事録
開催日時:平成16年6月18日(金)10:00〜12:30 
開催場所:サントピアマリーナ クラブハウス
主催:都市再生本部 ・ 洲本市
 
<< 前ページ 次ページ >>
議事録:

○ 司会(菊岡 参事官)
定刻になりましたので、ただいまから「全国都市再生イン洲本」を開催いたします。
本日の議事進行役は、都市再生本部事務局参事官の菊岡がつとめさせていただきます。どうぞよろしくお願いをいたします。恐縮ですけれども、座らせていただきまして、進めさせていただきます。
今日はテレビも入っておりまして、会場の方々の中でですね、携帯電話をお持ちの方いらっしゃると思いますけれども、ぜひマナーモードにしていただけますよう、お願いをいたします。
それではまず最初に、都市再生本部の進めております、都市再生の取り組みにつきまして、簡単に都市再生本部事務局次長の渡辺より説明をさせていただきます。
それでは渡辺次長よろしくお願いをいたします。

○ 都市再生本部事務局  渡辺 次長
 都市再生本部事務局の渡辺でございます。よろしくお願いします。じゃあ、恐縮ですが着席して説明をいたします。
 都市再生は、みなさまご案内のように、小泉内閣における構造改革の主要な柱といたしまして進めている取り組みでございます。構造改革特区、観光立国の施策と地域再生の観点から連携強化するなど、相乗効果を発揮しつつ、地方の活性化をめざしております。
 お手元にですね、資料がございます。IT先進地域洲本にまいりまして、紙のペーパーで大変心苦しいんですが、人類四千年の歴史、パピルス以来のですね、古典的な手法をもちましてご説明をさせていただきます。(笑)
 この中の1ページ、ちょっと見ていただきますと、いま申し上げました小泉内閣の下におきます都市再生本部の内容を簡単にご説明してございます。
 それからですね、次のですね、2ページをご覧いただきますと、本日出席をお願いいたしております、伊藤先生、それから小澤専門調査員のお二人の内容について、特に伊藤座長、小澤専門調査員については、経歴も含めて書いてございます。ご覧いただければと思います。
 それで、3ページはですね、一言で言えば、平成13年5月から三年間三つの柱を中心に施策を展開している、と。都市再生プロジェクトをやっております。それから、民間の投資開発を促進しております。そして、全国の都市が元気になるような取り組みを進んでいるということで、「全国都市再生〜稚内から石垣まで〜」ということでございます。
 さて、4ページにまいりましてですね、今回は特に元気のある、また先進的な工夫をしている地域10箇所の関係者と、都市再生戦略チーム、政府関係者と地元のまちづくりに関わっている方々が一堂に会し、市民のみなさまも交えて活発な議論を行っていきたいと、こういうような取り組みの第5弾がここ洲本でございまして、都市再生本部と洲本市が共同で開催させていただいております。
 簡単ではございますが、以上が都市再生本部事務局の実務担当が書いた資料でございまして、以上が政府公式見解であります。(笑)
 ところで、私の方はですね、なぜこういう都市再生全国なんとかインというのが開かれるようになったかということをですね、個人的見解でございますが述べてみますと、これはですね、「地域で自ら考え自ら行動する」というのが基本原理であります。これまでのように中央で決めてですね、それに基づいて地方の方はなんかやろうというのではなくて、地域の自発性・自主性を尊重していこうという話であります。
 そこで、第一には、そういうような動きを大いに応援していこうというのが、この試みでございます。元々これを言い出したのは、伊藤座長が中心に言い出して、事務局が大変てんてこ舞いをしているという実状であります。(笑)
 そして、どうも裏の隠れた狙いはですね、これは現場に中央の役人を連れて行かなければなかなか実状を分からないんじゃないかという、構造改革をわれわれに迫ってるんではないか、というような感じがいたします。『踊る大捜査線』の中のフレーズで「事件は現場で起きている」と「会議室で起きてるんじゃないんだ」ということでございまして、その趣旨を大変よくわかっている市長さんはですね、ホテルの会議室ではなくて、マリーナの会議室で開催されるというご指示をされたそうで、まさにその趣旨のぴったりのところであろうかと思います。身を引き締めてこの会議に臨んでいきたいと思います。
 以上で、個人的見解の趣旨説明を終わらせていただきます。(笑)

○ 司会(菊岡 参事官)
 どうもありがとうございました。本日は自治体のみなさまをはじめまして、洲本のまちづくりに深く関わっておられます、産業界、市民代表の方々と議論を進めてまいります。本来ですと、お一人ずつ紹介をすべきでございますけれども、時間の都合もございますので、お手元に配布をいたしております出席者表、それから座席表をもちまして、出席者のご紹介に代えさせていただきたいと思います。
 早速ですけれども、都市再生本部の知恵袋でございます、都市再生戦略チーム座長の伊藤先生よりご挨拶を賜りたいと思います。よろしくお願いをいたします。

○ 都市再生戦略チーム  伊藤 座長
 伊藤です、どうも。今日はお集まり、みなさんありがとうございました。
 渡辺次長に非常にうまいスタートのお話をうかがって、その後、ちょっと困ってるんですけど、今日の資料を使いながら私も紙でいきましょう。
 参考資料の2ページ開けて下さい。この一番上にですね、これは表紙にもございますけど、「全国都市再生のための緊急措置〜稚内から石垣まで〜」ってあります。これはお役人の公式用語です、いま。これのうち、「稚内から石垣まで」っていうのは、また自慢話になるんで恐縮なんです。こっち耳塞いどいて下さい、役人の、国の役人は。
 「稚内から石垣まで」っていうのは、私がいまから大体2年ほど前に、小泉総理と会っていろいろ話をしてた時に、実はこれ「草の根まちづくり市民運動〜稚内から石垣まで〜」ってのをやりましょう、って言ったら、「稚内から石垣まで」って言葉が大変気に入りまして、「伊藤さん、これはいい」って言うんで、それで定着しましてね、「草の根まちづくり市民運動」ってのは、役人が気に入らないんで、こういうつまんない「全国都市再生のための緊急措置」に。「草の根まちづくり市民運動」の方がもうちょっとこう、実感がありますよね。役人がやると、こういうふうに非常に抽象化して、あんまり現場的感覚でない言葉になっちゃうんですけど、でもまぁ、大体これをずいぶん言ってましたんで、これも世の中にだいぶ定着してきたと思います。
 それで、何を言ってるかと言いますと、私、学校の教師なんでちょっとお説教調になるんですけど、これまでみなさん豊かになってきまして、いま経済が悪くても、たぶんみなさんの一人当たりの所得水準はアメリカの人たちと同じぐらいなんです、実態は。お金としてはね。使い方はちょっとね、日本は物価が高いんで、それほどでもないんですが。儲ける額は、アメリカと同じくらいなんです。
 すごいことをこの戦後50年やったんですが、その見返りがなにかって言うと、みなさんこのまちご覧になりますと、全然おもしろくないまちなんです。電柱があったり、建物はひどい建物を世の中の土建業のみなさんがつくっちゃった。設計屋もそうなんですね。
 それから、その結果、ブロック塀なんていうことも当たり前になって、ブロック塀ぐらい、実はまちを壊してる存在はない。ないんですよね。とかですね、道路の設計だって、車さえ通しゃいいんだろうっていうんで、実は戦後しばらく、道路局のつくる国道には歩道がなかったんです、歩道が。
 そういうことをやった結果、所得は上がったけど、ひどいまちを、みなさん、私たち日本人はつくっちゃいまして、それから最近みなさん、お金が豊かになったんで、外国行かれると、絶対外国のまちの方がきれいなんです。
 ヨーロッパだけじゃなくて、東南アジア行ったってそうなんですよ。ぴしっとしてるところがいっぱいあります。バリ島なんか行ったってそうですよね。
 そういうとこを超えて、日本人もバカじゃございませんから、21世紀、それなら20世紀50年かけて所得を上げてきたなら、21世紀50年かけてまちの質をもう一回よくしよう。ウソかホントかわかりませんが、この10年くらい世の中の学識、識者と称する連中が江戸の頃はまちはきれいだった、それは幕藩体制の中で、それぞれの殿様が一生懸命自らの城下町をきれいにし、畑だってきれいだったって言うんですよ。その証拠として、外国の人が来て、日本のまちや農村をべた褒めしたって話を証拠に出すんですね。100%信用するわけじゃございませんけど、そのときは、いまのような大量生産でなんでもかんでも均一のものを売り撒くんじゃなくて、それぞれの、名主さんとか、お城の大名だとか、一生懸命自分の地域を経営してたわけですよね。約、日本も500くらいに分かれていましたかね、幕藩体制。500くらいのとこが一生懸命自分の地域を経営してたわけです。
 その結果が、結構いいまちをつくった、いい農村をつくってたんで、それは、あまり国家から補助金もらうなんてことは全くなかったわけで、それぞれの知恵があったはずなんです。それが、この近代化で、国家にいつもみて、国に顔を向ければ、指令書も指示書も、お金も、そして指示する人間も全部来て、黙ってても公会堂ができたり、道路がよくなったり、田んぼが大きくなったりするっていうんで、慣れちゃったんですね。
 これはやっぱり、所得の高い、ちゃんとした、数字上所得の高い国として非常におかしい。それをよくするということをはじめようというのが、この「稚内から石垣まで」でございます。
 私の与えられた時間も過ぎましたので、これで終わりにしますけど、そういうつもりでぜひ、これから四半世紀ぐらい、これの動きが今日、ここ1、2年ではじまってるということをちょっと頭の中に入れていただいて、私もうじき死にますけど(笑)、後世に僕の遺言を託して、四半世紀ぐらいしつっこくやりたいと思います。日本人が一番の欠点はしつっこくならなくなった。ひとつぐらいしつっこくしてもいいだろう。「稚内から石垣まで」は25年しつっこくまちをよくするということをぜひ後輩に託して死にたいと思っております。よろしくお願いします。どうも。

○ 司会(菊岡 参事官)
 伊藤先生、どうもありがとうございました。
 続きまして、洲本市の中川市長からご挨拶をいただきますとともに、本日のテーマであります、「ITまちづくり」につきましてプレゼンテーションを行なっていただきます。よろしくお願いをいたします。

 
<< 前ページ 次ページ >>
(C) Copyright : 内閣官房 都市再生本部事務局
〒100-0014 千代田区永田町1−11−39 永田町合同庁舎3階 TEL03-5510-2151