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全国都市再生の推進
海道の中心で元気に再生!!
長崎県
中心部の空き店舗活用からつくる人の流れ
郷土食を復活させて地域のブランド化
自慢の石塀をポイントとした街なみ景観づくり
調査名 離島における中心市街地の再生、地域の特性を活かした美しい街なみ形成
取組の概要 中心市街地の活気が急速に失われつつある中、中心部へ人を集め、人の流れをつくることを目的に、空き店舗を活用して対馬物産の商品販売を行う店舗を開店。対馬の人が作った物産(野菜、陶器等)を委託販売し、運営費の一部としている。また、活性化のひとつの要因である街なみ景観づくりを、3箇所で実施。再開発ビルの立地により大きく変貌する通りのルールづくりワークショップや、歴史資源を活かした街なみづくり、小スーペースのデザインを検討するワークショップを開催。街中で郷土食が食べられるよう郷土食を復活させるために、そのレシピづくりワークショップを開催。季節ごとのレシピが30メニュー程完成し、中学校での実習や飲食店でのメニュー化等を目指し、提供している。
取組内容
中心市街地に人を呼び戻し、人を集めて他店舗への人の流れを作ることを目的に、趣きのある空き店舗を借り、実際に店舗を開店。開店の際はコンセプトから企画、改装、商品集め、契約に至るまで全てを住民のみで実施。話合いは仕事終わりの20時からスタートし、延べ30回を超えた。2004年12月に開店し年末年始以外は休まず開店。委託元からは運営資金として売上の10%を基本に本店舗へ納めいただいているが不足している状況。現在、利益UPの方法を検討中。店舗を運営するのために本来の目的を見失う場面が出てきているため、中心市街地全体を見据えて進めていく必要がある。
住民参加の景観づくりを3箇所で実施。(1)街路の拡幅事業と再開発事業により大きく変貌する通りの景観ルールを、地権者を集めたワークショップで検討。先行して街路の拡幅を行った工区では統一された街なみづくりが困難であったため、これから着手する工区において、地権者が納得して必要性を感じられるよう意識付けから行った。会を重ねる毎にルールの必要性を感じ、徐々に一体感が芽生えてきた。現在、ルールの方向性が見えたところで、今後、住民同士が納得できるルールとして協定の締結を目指す。(2)中心部の商店街に隣接し、昔ながらの石塀や武家門等が残る地区へ街なみ環境整備事業を導入している。今年度は事業計画書を策定。そのなかで、住民や観光客が交流できる施設を予定しており、その利用方法、機能、実施設計を地元住民を中心としたワークショップで検討。また、街なみづくりのルールもワークショップで検討した。協定を締結したため、それに沿っての街なみ整備を進めていく。(3)街路整備に残った三角形の小スペースを広場として利用するために、その利用方法やコンセプト、デザイン等をワークショップで検討。ワークショップの企画や内容については、本会で検討し、運営した。対象は広場を利用するであろう小学生や地域の方、隣接する幼稚園の先生、観光業等を集めた。最終回では、皆で検討したデザインを現地へ落とし、樹木の高さや水辺の流れ等を実感を持って決定していった。最後には参加した小学校を中心とした維持管理の仕組みの話まで発展した。平成17年度に完成予定。工事も住民参加を予定している。
これまでの活動により、街中で郷土食が食べられない、また地元の人でも郷土食を知らない人が多い等の意見で、郷土食の存在が薄れていっている現状にある。中心市街地の活性化に不可欠であるとの認識のもと、郷土食を復活させるため、季節毎の郷土食レシピの作成に取り組んだ。レシピ作成は、実際に郷土食を調理しながらメモを取り、レシピにしていくという作業をワークショップ形式で行った。ワークショップは食改善グループが中心となり企画し、当日はマイスターとして運営していった。現在、30メニュー程のレシピが完成。これを中学校の実習等で活用してもらうよう提供している。今後はこのレシピを活用して、ある商店街を活性化させようとイベントを計画中。
まちづくりへの効果
H17年4月1日現在
本店舗へ集客が商店街へ人の流れを作った
毎日、季節の新鮮な野菜を100円均一で販売しているため、主婦に大人気。その足で他店舗へ行くという流れができており、徐々に商店街に人が流れつつある。
住民主導のまちづくり“楽しくなけりゃまちづくりじゃない!”
空き店舗活用の話し合いも、スタートした当初は専門家がファシリテートしていたが、徐々に住民がファシリテートして進めていくようになった。住民が主導するものがでてきた。様々なものを住民参加で検討するにあたり、その内容やプログラムを核となるまちづくり人(住民)が企画、運営するようになった。
応募団体名 中心市街地元気再生協議会
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推薦団体名 対馬市
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