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全国都市再生の推進
那珂川「水上バス試験運行」
福岡県
渋滞緩和、CO2削減、都市観光資源の創出等を目指していること
現状での社会実験の実施を最優先にした、ひらた船の利用
乗船者及び通行者対象の意識調査、及び公開シンポジウムの実施
調査名 那珂川における水上交通実現の可能性調査
取組の概要  手漕ぎのひらた船を利用し、平成18年7月末から8月上旬の7日間、福岡市を流れる那珂川において、中流域の住宅エリアと、下流域で商業・業務エリアである福岡市の都心・天神地区の区間で船の運航実験をし、水上交通の可能性を調査した。
 その前に、定期就航実現への機運を醸成するため、試験運航の告知チラシの約3万枚程度のポスティング及び告知DM郵送を実施した。
 また、乗船者及び実施地域の通行者(街頭)を対象として、水上交通への期待とその波及効果についてアンケート調査を実施した。
 社会実験の成果とアンケート調査の結果を踏まえシンポジウムを実施し、水上交通に対する参加者の問題意識を高めた。今後の活動の方向性の検討に資する情報が多かった。
取組内容
 福岡市を流れる二級河川・那珂川において船舶を試験的に運航させ、河川水上交通に対する市民の意識を高めると共に実現の可能性を探ることを目的とした。
 特に今回の社会実験は、那珂川の中流域の住宅地と下流域の都心部を水上交通で往来するという福岡市で初の試みの実現を最優先課題とした。住宅エリアと都心部を実際に水上交通で結んでみることで、定期就航実現に向けた課題がより明らかになると考えたからである。
 現在の那珂川の水深では動力船を就航させることは不可能であるため、手漕ぎのひらた船を利用した。この実験で、市民の通勤・通学を含む生活の「足」としてどういう課題があるのか調査した。
 世論を喚起し定期就航実現への機運を醸成するために、清水地区及び美野島地区において試験運航の告知チラシ約3万枚のポスティングを実施すると共に、会員有志により、主に福岡市内在住者を対象とした告知DM郵送も実施した。
 船舶試験運航は、平成18年7月31日(月)〜同8月6日(日)の7日間で約2,000名の乗船者があり、市民の方々の関心の高さが伺えた。
 この社会実験は、地元の新聞で大きく取り上げられたほか、また地元の夕方のニュースでも3局4番組で社会実験の様子が放送され、実際キャスターが試験乗船する番組もあり、好意的な報道で大きな期待が感じられた。
 また、乗船者及び実施地域の通行者(街頭)を対象として、陸上交通に代わる交通手段としての水上交通に何を期待しているか、また、実際に就航した場合の波及効果について、アンケート方式にて意識調査を2種類実施した。このアンケートでは、市民の水上交通への関心の高さが伺えた。特に、観光資源としての期待が高かった。また生活の足としての水上交通実現のためには、所要時間の短縮、(競争力のある)料金設定等の課題が挙げられた。また、事業者へのヒアリングでは、その他にも事業家に向けての初期投資や収支等の資金面、法制度面など、多くの検討課題が提示された。
 アンケート調査及び船舶試験運航調査の結果を踏まえ、水上交通のもたらす意義等について、基調講演にて水上交通の歴史や各地事例を紐解きながら、参加者の問題意識を高めた。
まちづくりへの効果
H19年8月現在
 水上交通の実現は、都市観光や都市景観への好影響といった地域の活性化を始め、モーダルシフトによる交通渋滞の緩和及び排出二酸化炭素の削減、及び災害時の緊急物資の運搬ルートの確保等が期待できる。  また、当会の活動は、改めて河川へと市民の意識を向けさせることで、河川と都市のあり方、河川と生活のあり方を見直すきっかけ作りができると考えており、当会自身も水上交通のみならず、河川と私たちのあり方に関係する多方面のまちづくり活動に手を広げて行くことにしている。
応募団体名 那珂川・遊水会
リンク
部局/担当者名 田島 和義
連絡先 TEL :
Emailアドレス : k-taji@theia.ocn.ne.jp
推薦団体名 福岡県企画振興部交通対策課  
 
 
 
 
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