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東シナ海自然塾による地域資源活用のまちづくり調査
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薩摩半島の南西部は、過疎・高齢化、第一次産業の衰退など多くの課題を抱えた地域である。
しかし、東シナ海の雄大なリアス式海岸や大陸文化の影響を受けた歴史文化など豊かな地域資源を持つ地域である。
これらの地域資源を活用した東シナ海ツ−リズムの推進による農山漁村の再生を目指すため、
@地域資源再発見のモニタ−ツア−の実施、
Aサンゴの実態調査及び保全・活用のためのマスタ−プランの作成、
B自然塾による体験プログラムの実践活動、
Cツ−リズム受入体制のための人材育成研修会の開催、
D都市部への情報発信ツ−ルとしてガイドブック作成と誘客活動
を実施した。
事業の実施によりツ−リズム受入体制が整備され、首都圏からの修学旅行が増大するきっかけとなった。
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薩摩半島南西部は、大陸の文化が入りやすかったため、古来からの歴史的遺産が多く残っている。
また、リアス式海岸を有する海や山など自然豊かな地域であり、都市部と離れた地域であるからこそ、
独特の文化が今も数多く残されている。このような特色ある地域資源を、オリジナリティの高い、魅力的な観光資源として活用するツ−リズムの推進は地域再生のカギである。
これまで当たり前に存在していた、歴史・文化・自然・景観を都市住民と一緒になって見直し再発見するモニタ−ツア−による参加者からの提言や、大学と連携したサンゴの保全・活用のマスタ−プランづくりによる海中公園化、首都圏の旅行会社と連携した修学旅行の誘致のための情報発信及び誘致活動などの具体的な取り組みが先導的な点である。地域一体となったツ−リズムを推進するため、担い手育成の研修会の開催や地域資源を活用した体験プログラムの実践による指導者育成などの事業を実施し、今後の展開への意識や理解を高める人材発掘に努めた。今後は、本事業で得られた人的ネットワ−クにより、それぞれの専門性を生かした具体的なテ−マを設定し、協働による多様な役割分担で実施される東シナ海ツ−リズム構想を実現するとともに具体的な目標数値の達成をめざす。
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現在、東シナ海沿岸域への首都圏からの農家民泊修学旅行の受入校数は19年度1,100人であり、地域への地域への直接消費として1,000万円となっている。20年度は2,300人の予約があり2,300万円の直接消費が見込まれている。
今後、新たな顧客ニ−ズや地域資源の特性を踏まえた「ニュ−ツ−リズム」の創出・流通促進を実践していくことで、観光を通じた地域課題の解決や地域の活性化、将来に向けて成長可能性の高い観光産業の発展、旅行を通じた新たなライフスタイルの創出と真に豊かさを実感できる地域社会の実現が期待できる。
また、農家民泊型修学旅行、長期滞在型観光、文化観光、産業観光等の地域独自の魅力を活かしたニュ−ツ−リズムの取り組みの促進により、1億円の直接消費を産み出す産業として期待できる。
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NPOエコ・リンク・アソシエ−ション
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都市再生本部HP
http://eco-link.jp
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代表理事 下津 公一郎
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TEL :
0993-53-7270
Emailアドレス :
kshimotsu@po.minc.ne.jp
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