移住に関する住まいの話
地方移住を決めたら、住まい探しも必要です。移住先でどのような暮らしをしたいかで、
住まいのスタイルも変わってくるでしょう。知っておきたい情報をご紹介します。
地方での住まいの探し方
住みたい地域を絞った人は、自治体の移住相談窓口へ直接相談するほうが、話がスムーズかもしれません。また、インターネットなどで、地域の不動産会社の物件を調べたり、空き家の購入や賃貸に関しては空き家バンクを利用したりするといいでしょう。
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1
自治体の移住推進窓口
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各地の自治体で、移住相談の窓口を開いたり、コーディネーターを配置したりして、移住希望者への支援をしています。
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2
地域の不動産会社
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インターネット上には掲載されていない現地ならではの物件情報は、移住先の不動産屋に聞いてみましょう。
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3
市町村空き家バンク
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自治体が主体となって持ち主と移住希望者とのマッチングを図り、移住者支援として空き家を活用するシステムです。
移住先はまだ未定。そんな人は?
まだ移住先を絞り切れていない人や希望に合う地域がみつからない人は、「全国移住ナビ」などを活用して移住・交流に関する総合的な情報提供を行う「移住・交流情報ガーデン」を活用してみましょう。「NPO法人ふるさと回帰支援センター」を訪れるのもいいかもしれません。
移住で便利な住まいの種類
移住してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、地域の季節や気候の特徴、交通などを調べることもおすすめです。その土地で生活していくことを想定し移住先を何度か訪れてみるのもいいでしょう。
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1移住者向け賃貸住宅
期間を限定して価格を抑えた住宅
定住促進や地域の活性化を推進する目的などで、移住者を対象に期間を限定して貸し出す住宅のこと。移住者が、一定期間賃料を安く借りることができるものが多いようです。ファミリー向けのマンションタイプや単身者向けのアパートタイプなどさまざまなタイプがあり、学校に近く便利な立地やリフォームされた住みやすい住居など、探してみましょう。
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2空き家バンク制度
自治体が独自の空き家情報を提供
地域内の空き家を移住者向けの住居として提供する空き家バンクも増えています。空き家の持ち主と居住希望者双方が利用者登録をし、両者をつなぐシステムが多く、後々のトラブルを防ぐために契約時には第三者機関として宅建協会や不動産業者などの専門家が仲介するケースもあるようです。
POINT
空き家選びの注意点
長期間、空き家になっていた住居は予想以上に傷んでいる場合があります。特に、水周りなどの状態はわかりにくいので、空き家バンクの物件も必ず自分の目で確認するといいでしょう。移住希望者が求める空き家は賃貸物件が多いですが、紹介されている情報は売却物件が多いところもありますので時間をかけて探してみるといいかもしれません。
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3お試し体験住宅
土地の暮らしぶりを体験する住宅
移住地の暮らしを体験するために用意された住宅です。地域での暮らしを長期間体験したい場合、自治体が運営している住宅などでは、手ごろな料金で利用することができるようです。事前の申し込みによって、1泊から年単位などフレキシブルな利用ができるケースもあります。一般の戸建てのほか古民家など、自治体によってスタイルもさまざまなようです。
移住が決まったら…移住先の支援制度は忘れずチェック!
番外編 住まいのサブスクリプションサービス
一つの地域で長く暮らすのではなく、全国各地のいろいろなところで暮らしてみたいと考えることもあるでしょう。月額制で全国の家に自由に住める「住まいのサブスクリプションサービス」もあります。
住まいのかたちにとらわれず、
現地を体感してみては



移住の理由や目的は人それぞれです。移住してから後悔しないように、事前の準備をしっかりしておくことが大切でしょう。基本的な移住プロセスや支援制度を把握して、移住に踏み出しましょう。すべてをインターネットの情報だけで完結させずに、「お試し移住」のような支援を行っている市町村も多くありますので、活用してみてはいかがでしょうか。
(監修:認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター)