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全国都市再生の推進
全国都市再生イン佐原  議事録
開催日時:平成16年4月28日(水)14:00〜16:00
開催場所:与倉屋大土蔵(佐原市イ1730−5)
主催:都市再生本部・佐原市
 
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議事録:

○国土交通省河川計画課 光成政和様
 平成15年3月に第3回「世界水ホーラム」が京都、滋賀、大阪で開かれました。その中で水と交通というテーマがありまして、河川舟運ということに議論いたしました。水運を見直すことは、世界的な動きになってきております。本日現地見学の中で、佐原の人たち、民間の人もおりましたし、個人、市役所の人たちが、非常に熱心な取組みをされているのが印象的でした。これからも期待しています。
 この会議で、河川に関する質問がありましたが、現場の所長からお答えさせていただきます。

○利根川下流河川事務所 池田隆様
 小森会頭から、小野川の水位の制御の問題ですが、利根川の合流点に水門がありますが、これは、利根川が洪水の時に、小野川含め市内に水が入り込まないように造られたもので、水位の調節用には出来ていませんが、今後、弾力的な運用ということで、前向きに検討させていただきたいと思います。
 川の駅の船着場の件ですが、本宿耕地高規格堤防の計画の中で、川の駅を作ろうと、今年度は概略の設計検討を進めたいと思っています。後は実際に工事する予算を獲得しないといけませんので、それにつきましては地元の皆さんの力添えを得まして確保したいと思います。

○住宅局市街地計画課 明石達生様
 先ほど加瀬さんより伝建地区の補助金、小森さんより準防火のお話がありましたが、これについての国の窓口は私が担当させていただきます。そういうことで市役所の方の窓口を是非決めていただきたいと思いますので、相談ください。
 補助金について、町並み環境整備事業、通称「まち環事業」といいますが、市より要望がありましたら、私共としましては、「まち環事業」の採択をする用意があります。
 準防火地域については、市では是非、消防を入れて議論をして、持って来ていただきたいと思います。
 小さな世界都市という言葉がありますが、成田にこれほど近い佐原が小さな世界都市になってくれることが、日本の国策上非常に重要なことだと思いますので、微力ながら応援したいと思います。
 今回、「都市再生モデル調査」では、同じような舟運のまち島根県の松江市では、このお金を使って、ライトアップをやりました。ですからやれることはいろいろあると思いますので工夫してお願いしたいと思います。

○千葉県総合企画部 中山充史様
 今日は、こんなすばらしい会議に出席させていただきありがとうございます。私、個人的には千葉県ここは通過するだけなんですが、久しぶりにゆっくり見させていただき、佐原がこんなに輝いているものであったかとすっかりファンになった次第です。これまでにするには関係者のご尽力大変だったと思います。県としましても、地域の取組みをいろんな方法で支援したいと考えています。特に県は非常に財政が厳しい折で、選択と集中ということでメリハリのつけた施策展開に取り組んでいます。今年度から5つの戦略プロジェクトを立ち上げて、その一つが「観光立県」であります。新しい21世紀型の観光に取り組んでいこう、そして千葉県を元気にしていこうということで取り組んでいく事にしています。
 一つだけ感想として、長続きする事が大事だと思います。長続きさせるのには住んでいる方が納得をしながら、自分のものを誇りに思いながら進めていくことが重要だと感じています。県は市と一緒に汗をかいていきますので、国の皆様方におかれましてもご指導いただきたいと思います。

○千葉県香取地域整備センター 川野徹様
 先ほどからお話があります、電線の地中化、船着場等一生懸命やっているところです。現実に問題になるのが住民の合意形成であります。これからも重伝建地区の無電中化の重点的、積極的にという心強いお言葉をいただきましたので、今後とも、国の指導をいただきまして、市民、市と一緒に進めていきたいと思いますのでよろしくお願します。

○司会(宮武参事官)
 予定の時間を大幅に過ぎた熱心な討議いただきました。本日の会議の取りまとめ、結びとしまして地元佐原市議会議長の平松大様から、最後の締めとしまして伊藤座長よりお言葉いただきたいと思います。

○佐原市議会議長 平松大建明様
 本日は、全国都市再生チームの皆様方、当地においでくださいましてありがとうございました。伊藤先生の「稚内から石垣まで」という中で、全国10の地域を選定していただき、その中で一番最初の会議に佐原を選んでいただき本当に心より感謝申し上げます。また、大変光栄に思っております。地元としましては大きな期待と緊張感を持ってこの会議に臨ませていただきました。また、各委員の先生方には、示唆にとんだご指摘と暖かいご指摘ありがとうございました。
 この会議、ご指摘等、身のあるものとして、今後我々の街の観光行政、また、問題等取り計らってまいります。都市再生は、旧商店街等の衰退についても考えていかなければならないと思っています。佐原は今、町並みのことで大変活性化していますが、この余波を借りまして、旧市街地の再生、また、駅前等の中心市街地の活性化を図っていきたい、それが我々行政、議会の役目と思っています。
 ただ今、合併問題に取り組んでいますが、そういう中の新市計画のなかで駅前の再開発、駅舎などをどうするか取り組んで生きたいと思っていますので今後ともご指導いただけますようお願します。
 10日ほど前に九州大分の豊後高田市を視察しました。昭和30年代の町並みを持って町の活性化を図っており、人口1万6千人で全国で一番小さな市ですが、最近脚光を浴び、年間25万人ほどが商店街に訪れてくれるとのことで、我々の商店街と同じ環境ですが、本当に官、民、業が一生懸命やっており、暖かく迎え入れてくれました。これから我々も町並み観光を進めるに当たり、訪れる方々にやさしく迎えられるよう基本に戻りまして努力することを誓いまして御礼の言葉とします。

○都市再生戦略チーム 伊藤滋座長
 まだ発言してない方の意見をお聞きしたいと思いますので一言づつお願いいたします。

○町並み観光ボランティアの会会長 吉田昌司様
 私は佐原に生まれて、78年経ちますが、第2の人生の仕事として、ボランティアの仕事をさせていただいていますが、この仕事こそ第2の人生の生きがいです。そういった意味でこの仕事をさせてもらったこと、今日この席に座らせていただいたこと厚く感謝申し上げます。
 佐原に来られた皆様に本当にすばらしい街ですね。と感動していただく心のお土産を差し上げることができるような活動をしていきたいと思っています。

○小江戸さわら会代表世話人 谷田部昇一様
 栃木市、川越市と交流をメインにしております。今観光地として、県を越えて小江戸小判の発行ができないかと検討しています。いろいろ情報を吸収しているところであり、今後ともよろしくお願いします。

○(株)ぶれきめら常務 永野光男様
 先ほど、大垣先生より情報が足らないと、ご指摘ありましたが、これからも佐原の情報を発信するよう努力しますのでよろしくお願いします。

○JR佐原駅助役 菅谷 様
 佐原の町の玄関口としまして、お客様を大事に迎えまして、佐原の皆様方に迷惑かからないよう一生懸命努力しますのでよろしくお願いします。

○英語案内ボランティア 岡澤美奈子様
 自分たちも、それほど佐原のことを知らなかったけれど、吉田さんたちに教わり自分たちが楽しく佐原を回って外人の方を案内できればと思っています。

○町並みおかみさん会 並木佳世子様
 観光のお客様に対して喜んでもらえるようなお店にしようと頑張っています。まず、個性のあるお店にしようと思っています。特徴をもったお店にしないと今はどこでも品物は溢れていますので、自分でやれることからと思い、洋裁の技術を活かし、エプロン、割ぽう着を作り販売しているが、結構売れています。リピーターが多いので、店の中を絶えず動かしている。同じ物でも新しく見えたり、外に無い商品を探し置くようにしています。お客様が喜んでくれ、また来てくれるような店にしたいと思っています。そういう店が増えれば、また来ようという気持ちになってくれると思います。少し店が少ないのが残念で、これからお店を増やしたいです。

○都市再生戦略チーム 伊藤滋座長
 一言だけお願いしたいことがあります。

(1)  陽の当たる所に人は向く、陽の当たらない所は冷酷になる。佐原の駅前を見るとデパート2〜3つほど醜いものがある。それをどういう風にしたらよいか深刻だと思う。都市再生ではこういう面も考えないといけない。陽の当たる場所はよいが、日の当たらない場所をどうするのかを皆さんで考えていただきたい。
(2)  現実的なお願いになるが、ブロック塀を無くし、生垣か金網塀にしていただきたい。地震のとき危険なだけでなく、泥棒が隠れるのによい。ブロック塀のある建物には泥棒が入ります。生垣か金網塀にしてください。電柱を採った後には、必ず木を植えてください。何でもかまわない。安くて大きくなるもの。ポプラ、ユーカリはダメ、それ以外なら、何でもよい。
(3)  国道356号にはたくさん木を植えてください。昨年副大臣が約束しました。
 道路局が確保しているはずです。官邸で決めたと思うが、緑陰道路ということで国道には全部木を植えていただきたい。道路局は予算たくさんありますので。
(4)  市が管轄している小学校など、市、県が管轄しているコンクリートの建物は、本当は壊してしまったほうがよいが、壊せなかったら屋根を被せてください。小学校は無理かもしれないが、できれば民間のように瓦屋根がよい。太陽光発電でもかまわない。今のままでは醜すぎる。

司会(宮武参事官)
 もう少し話をしたい方いらっしゃるかと思いますが、何かありましたら都市再生本部の方へ連絡いただければと思います。
 本日は、これで終了させていただきますが、会議の概要は、後日、佐原市のホームページと都市再生本部のホームページに掲載させていただきますので是非ご覧になっていただければと思います。本日は、ありがとうございました。

 
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