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サテライトオフィスやコワーケーションスペースを活用してもらうために「おさえておきたいポイント」とは

テレワークの概念が一般的になり、本社・本拠地から離れた場所で従業員が働くことがで きる「サテライトオフィス」が注目を集めています。また自然豊かな土地で休暇を取りながら仕事をする「ワーケーション」を実践する人に、より快適なワークスペースを提供する「コワーケーションスペース」の需要も増えています。そこで、地方でのサテライトオフィスやコワーケーションスペースを設置する際のチェックポイントや注意点をまとめました。

「3種の神器」これだけは必須条件!

快適にテレワークができる環境としての必須条件は次の3点です。

安全快適なインターネット環境

今やビジネスに安全で快適なインターネット環境は欠かせません。特にセキュリティがきちんと確保されているかは最重要です。総務省がまとめている セキュリティガイドラインなどを参照頂き、環境を整えてください。

オンライン会議利用が多いなどの場合は通信速度や安定性、回線のタイプ(光回線は必須)が十分かどうかもポイントになります。特に業種(エンジニア職・クリエイター職等)によってはさらに高速度(実効で50Mbps以上、Ping10ms以内)が必須となりますので、Wi-Fiだけではなく有線LANも設置するなど利用者層の想定に合わせての検討が必要です。

遮音空間(個室ブース)

オンラインでの打ち合わせや会議が多くなるサテライトオフィス。複数企業が同居し、かつ個人のテレワーカーも集まるような場には、セキュリティだけでなく、他の利用者への配慮も重要です。安心してビジネストークができるよう、話し声が周囲に聞かれない、あるいは他の利用者の業務の妨げにならない様なスペースの設置はマストです。

このような個室ブースがあるか、個室で打合せをできるかどうかを気にされる企業が今増えています。

十分な電源の確保

現代のビジネスマンは複数の電子機器を同時に駆使するため、電源の数が不足すると仕事になりません。心配なく仕事に集中できる環境を整えたいものです。汎用型の急速充電器や延長コード等の貸し出しサービスも利用者にとっては安心感に繋がります。

また、屋外でもテレワークができるような施設の場合は、モバイルバッテリーの貸し出しも喜ばれるのではないでしょうか。

その他、貴重品や所持品等のセキュリティ対策がきちんとなされていることも、基本事項と言えます。

他と差がつく「あるとうれしいサービス」

サテライトオフィスやコワーケーションスペースが全国に広まり、その土地ごとの魅力や特色を反映して個性を打ち出す施設も増えています。重視するポイントは、企業のニーズや利用者の働き方、目的によってさまざまですが、「あるとうれしい」サービスをいくつか紹介します。

施設の個性や利用者にとって嬉しいサービス

・物理的セキュリティにも配慮している
企業側がカフェやコワーキングスペースより在宅勤務を推奨する理由として挙げられるのがセキュリティへの懸念です。通信環境はもちろんですが、施設やワークスペースでのセキュリティの確保を施設の利用条件としている企業も少なくありません。施錠可能な個室や入退室のログが取得できるシステム等を備えるとこういった企業が安心して利用できます。

・設備・ハードのグレードが高い
在宅勤務や一般の宿泊施設ではなかなか整えるのが難しい執務用のデスクやチェアは業務の効率を上げるだけでなく身体的な負荷も軽減します。また、書類のデジタル化などの為にデバイスと通信できる複合機があるとユーザビリティが上がります。打ち合わせスペースや会議室は会議だけでなくちょっとしたコミュニケーションの場としても利用頂けます。

・快適度を高めるサービスがある
働く時間が多様化している昨今、利用時間はユーザーが施設を選ぶ際にチェックするポイントです。できるだけ利用時間に制約を設けない運営をお勧めします。また、人気の施設では利用状況がオンライン等で確認でき、あるいは予約できることも必要な機能の一つです。昼食や休憩の為の飲食施設、ミニキッチン、飲料提供等も利用者にとっては嬉しいサービスです。

・セミナーや合宿などイベント開催ができる
合宿型ワーケーションの受け入れやイベントの開催が可能な施設は、宿泊施設が近くにある、あるいは施設に付随していると利用企業として移動の時間が有効に使える為とても便利です。大型モニターやプロジェクター等があると企業側の合宿プログラムの幅が更に広がります。

その地域ならではの魅力

・余暇が楽しめる
ワーケーションをする働き手たちは、その地方を知りたい、楽しみたい、という意識が高いので、余暇を楽しめるような提案があると喜ばれます。
隠れた観光資源やアクティビティ、レジャーやグルメ等、是非、地域の魅力溢れる情報をご提供ください。

・地域の特性
地域の特性や課題を知ってもらう機会を提供することも、企業や働き手との関係性を深め、拠点進出や移住に繋げる為に重要です。環境や資源など、良いところだけ知って頂くことは簡単ですが、地域の持つ課題を共有することで次のステージに進むきっかけや信頼関係の構築に繋がる可能性も高いと考えます。

チェックすべき「実はとても重要なこと」

地方のサテライトオフィスやコワーケーションスペースの利用者は、長期滞在もしくは移住を伴います。居心地や人との交流といった生活の質を左右する要素は、実は仕事を継続するためにも重要なポイント。具体的には次のようなことが挙げられます。

居心地の良いコミュニティ

強制されない適度な距離感の中でコミュニケーションを取れる環境がベター。緊張感をほどき、利用者同士の交流から新たなビジネスの可能性も生まれます。

適度なホスピタリティ

働きやすい環境は集中力を高めます。コンシェルジュサービスを導入するケースも増えています。

地域とのコミュニケーション

特に地方では地元との良好な関係性も重要。適度に地域との交流を持つことでより快適に仕事ができます。

医療・教育・保育施設などの地域情報

生活に密着した地元の情報は、重要で貴重。生活基盤を安定させてこそ、仕事に打ち込めます。

企業・働き手・地元の“三方よし”といえる地方でのサテライトオフィス・コワーケーションスペース。今後もさらに導入が広がりそうです。

【参考】サテライトオフィス選定条件/出典:内閣府「テレワーク勤務等に関するアンケート」

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