「地方暮らし」に5割が関心
都市部ではなく、地方でゆとりのある暮らしをしてみたい。そんなことを考える人が最近増えています。内閣官房が2020年1月に実施した調査によれば、東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)に住む20代から50代の人たちの49.8%が「地方暮らし」に関心があると答えています。ほぼ2人に1人が地方暮らしに関心を持っているということです。
このうち、もともと地方出身で、進学や就職、転勤などで東京圏に住むようになった人たちについて見ますと、61.7%と約6割もの人が地方暮らしを考えており、東京圏出身者よりも関心が高いことがわかりました。また、年代別では、中高年層よりも若い世代の方が地方暮らしに関心を持つ傾向があることもわかりました。
「地方暮らし」に関心を持つ人たちにさらに尋ねたところ、東京圏出身者は「旅行」「将来のライフプランを考えたこと」などをきっかけに地方暮らしを考え始めた人が多く、地方圏出身者は「将来のライフプランを考えたこと」「帰省」などがきっかけでした。
「地方暮らし」を検討する上で欲しい情報は、全体的に「仕事」と「住まい」でした。やはり、今の仕事を辞めて新しい暮らしをスタートするにあたっては、具体的にどんな仕事があるのか、住宅事情はどうなのか、といったことを心配している人が多いようです。
(2020年10月公開)
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