移住が気になったら、まずは「お試し移住」体験!
人が多い都会ではなく、自然豊かな地方で暮らしてみたい!
しかし、いきなり見知らぬ土地に住むのはハードルが高い!
そんな時には住民目線で地方暮らしを体験する「お試し移住」がおすすめです!
自治体が推進する「お試し移住」とは?
いざ「移住したい!」と思ってみても、「仕事や収入」「買い物や公共交通等の利便性」「人間関係や地域コミュニティ」など、地方移住に向けたさまざまな悩みどころがあり、なかなか踏み切れないということも。そこでぜひ利用したいのが「お試し移住」です。
「お試し移住」とは、移住を検討している地域に短期間住むことで土地の魅力を体感できる制度のこと。宿泊場所は、旅館やホテルなどの宿泊施設ではなく、自治体が用意した住居等です。お試し移住では、旅行者目線ではなく、生活者の目線で、地域の暮らしを想像しながら見ることが大切。
企業と自治体と協働で地方移住を推進している一般社団法人 移住・交流推進機構(JOIN)でも、お試し移住体験ツアーを多数紹介しています。
お試し移住体験ツアーは、「パッケージ型」「オーダーメイド型」「職業体験ツアー」「お試し住宅」などさまざま。例えば、オーダーメイドの移住体験ツアーでは、約1か月前に参加者と担当者で、どのような暮らしを思い描いているのかなど担当者と打ち合わせを行い、ツアーの内容を決めています。先輩移住者に経験談を聞く時間を設ける、地域の施設を見て回るなど、参加者の希望に合わせて、柔軟にツアー内容を決められます。親子で中長期滞在し子どもは地域の保育園に一時通園する、空き家を活用した移住者用の住居に住んでみる、といった自治体の取組も進んでいます。
ふるさと納税活用で、気軽に地方暮らしを体験!
ふるさと納税制度は、「生まれ育ったふるさとに貢献できる制度」、「応援したい自治体を選ぶことができる制度」として創設されました。多くの人が地方で生まれ、その自治体から医療や教育等さまざまな住民サービスを受けて育ち、進学や就職を機に生活の場を都会に移し、そこで納税を行っているという背景から、数多くの議論や検討を経て生まれた制度です。
ふるさと納税制度を利用して自治体に対して寄附をした場合、所得税還付や住民税控除が受けられるほか、お礼の品として地域の名産品などをもらうこともでき、そのお礼の品として、「移住体験型ツアー」や「ワーケーション」などのプランを用意している自治体があります。
「移住体験型ツアー」を利用すると、地元の人しか知らない地域情報が満載のパンフレットをもらったり、自治体の移住担当者の話を聞いたり、地元のスーパーや学校、空き家バンク登録物件を見学したりして、その地域を知ることができます。「移住お試し住宅」や民宿で「ワーケーション」をしながら一定期間滞在するなど、地方暮らしを体感してみるのも良いかもしれません。
旅行に行くのと住むのとでは、地域を見る視点や感じ方が異なるはず。気軽に一歩踏み出し、地域を感じてみましょう!
まずは、自治体のウェブサイトはもちろん、全国各地のふるさと納税を取り扱うさまざまなポータルサイトを覗いてみてください。寄附をきっかけに、特徴的な産業・特産品だけでなく、その自治体が力を入れている取組を知ることにもつながります。
寄附の際、ふるさと納税を行った本人が寄附金の使い道を選択できるようになっている自治体もあり、地域の魅力発信や、空き家の利活用、お試し住宅の整備、活動・交流拠点の整備など、地方移住・定住につなげるための取組を応援してみるのも良いかもしれません。
(2024年3月作成)