アニメファン 大好きな聖地の「巡礼」から「移住」へ
大好きなあの作品の「聖地」に住みたいー。アニメ作品の舞台となった地域を訪れる「聖地巡礼」から、さらに一歩進んだ「聖地移住」が広がり始めています。何度も訪れるうちに、作品だけでなくその土地のファンになることが、移住につながっているようです。
アニメの「聖地」は日本各地に
「聖地巡礼」として有名な事例の一つが、埼玉県久喜市の鷲宮神社です。2007年に放映されたアニメ「らき⭐︎すた」のオープニングに登場する神社のモデルになっている、と多くのファンが訪れました。放映から15年以上が経った今も、キャラクターを活用したスタンプラリーを実施しているほか、キャラクターの等身大パネルを設置したり、街路灯にアニメの旗を掲げたりなどで、地域おこしに取り組んでいます。
久喜市と「らき⭐︎すた」の事例が先駆けとなり、今や聖地は日本各地にあります。「からかい上手の高木さん」(香川県小豆島土庄町)、「ゆる△キャン」(山梨県身延町)、「氷菓」(岐阜県高山市)、「ラブライブ!サンシャイン‼︎」(静岡県沼津市」、「ガールズ&パンツァー」(茨城県大洗町)、「ゾンビランドサガ」(佐賀県唐津市)、「Free!」(鳥取県岩美町)など。
一般社団法人「アニメツーリズム協会」では毎年「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」を選定し、ホームページで紹介しています。
ラブライブ!サンシャイン!!のファン向け「移住相談会」も
アニメを活用した関係人口の創出には、各地で息の長い取り組みが行われています。
静岡県沼津市は、2016年に放映されたアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼︎」の舞台となっています。沼津市の少女たちがスクールアイドルグループを結成し、夢に向かって奮闘する物語で、市内の様々な場所がロケ地となっています。観光サイト「沼津観光ポータル」では、作品に登場するロケ地を紹介しているほか、声優を起用した観光PR動画も掲載しています。
観光で訪れるうちに、土地のファンになって「移住したい」という事例も出ているようです。2024年には作品のファン向けの移住相談会も開催しました。2月の開催では、移住者も誕生したそうです。沼津市移住定住推進室の担当者によると、「移住を検討する時は、複数の候補地から絞る方が多いのですが、ラブライブ!サンシャイン!!ファンの方は最初から『沼津に住みたい!』と熱量が高い」といいます。30代で単身と、比較的若い世代が多いそうです。
移住後にファン同士でつながる
移住するには、就職先探しや、住まいの確保など、順を追って決めていく必要があります。自治体でサポートしてくれることも多いので、候補先が決まっていれば、相談してみるとよいでしょう。
聖地での生活を豊かなものにするために、その土地に馴染むことも大切です。先述の「ラブライブ!サンシャイン‼︎」の聖地・静岡県沼津市では、困った時に相談に乗ってくれる地元の人や事業者を紹介しています。ラブライブ!サンシャイン!!のファンが代表を務めるコミュニティサークルもあり、ファン同士が繋がれる環境も整っています。
移住先を「聖地」から考えてみるのもアリ
移住成功のカギの一つは、その土地を好きになること。聖地移住はまさにその好例です。「この景色を見た時に、移住してよかったと思う」という感想は、多くの移住者に共通します。人生の励みになった作品の舞台を、毎日目にできる。実は大きな決め手となり得るのです。
作品への愛が高じて移住する、という形の他にも、移住先を考える上で好きな作品の「聖地」から探してみるのも一つの選択肢です。アニメ作品だけでなく、映画やドラマの舞台になった場所を探し、実際に行ってみることが一つの縁につながるかもしれません。
(2025年3月作成)
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