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LIFE STYLE移住者の暮らし

いつまで眺めていても、飽きない風景

菅原 一輝さん

PROFILE
菅原 一輝さん

菅原 一輝さん

千葉県船橋市出身。2020年に千葉県から京都府舞鶴市に移住。

  • 移住時の年代:30代
  • 家族構成:妻、子ども2人
  • 移住スタイル:Iターン
  • 職業:会社員

広い空の下で子どもを育てたい

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で学校が休みになった近所の子どもたちが、薄暗いマンションの地下駐車場で遊んでいた。2019年に子どもが生まれた菅原さんご夫婦は、将来の子どもの姿を重ね、子どもには広い空の下で遊んでほしいと思ったという。菅原さんは、大学卒業後、民間気象会社に就職。各国の気象予測や調査のために海外に行く機会が多かったが、コロナ禍で海外渡航が一切なくなった。
「自分の仕事は何も動かなくなりました。それでも給料がもらえるのは楽でいいけど、子どもには自分のがんばっている姿を見てほしいと思いました。それに、駐車場で遊んでいる子どもたちを見ていて、子どもを育てるのなら自然の中がいいと真剣に考え、アクションを起こそうと思ったのが移住のきっかけです」

畑作業中

実家を継ぐという決断

もちろん移住することに不安がなかったわけではない。仕事のこと、自分の友人関係、そして、千葉県で暮らす両親のこと…。勤続10年の節目を迎え、このままでいるのか転職するのか悩んだ。子どものためにも、安定したところに勤められるか熟慮を重ねた。移住先の候補は、夫婦2人とも好きだった京都、大学時代を過ごした滋賀、首都圏からアクセスのいい長野や群馬など、いくつか上がった。
「結局、妻の実家がある京都府舞鶴市に決めました。子どもがまだ小さいので、何かあったときに妻の親が近くにいるのは心強いと思いました。それから、妻の実家が縫製会社を営んでおり、その会社を継ぐことにしました。2人目が生まれたので妻は今産休中ですが、夫婦で働いています。舞鶴は、海と山が近く、自然が多くていいところですよ。漁業がさかんで、冬にはズワイガニも揚がります」

水産加工場のカニ

子どもと一緒に季節を楽しむ

「毎日ちょっと遠回りして、海の方まで歩いて出勤するんですが、飽きないですね。春になれば新緑で山が緑になり、秋になれば紅葉に、だんだん寂しくなって雪が舞って山が白くなって。漁港では海鳥が魚をめがけて飛んでいたり、野山でトンビがぐるぐる旋回していたり、空を眺めても飽きない。渋滞がないので、自然の中にすぐ遊びに行ける環境もいいなと思いました」
ただ、もともとは都会育ち。「あまりに田舎になると、生活する上でギャップが大きすぎるだろうと、病院や子どもの保育園にも近い市街地に住んでいます。漁港が近く、会社の隣が水産加工場なので、新鮮な魚を安く分けてもらってすぐ食べられますね。京野菜の万願寺とうがらしは舞鶴発祥の野菜として有名なのですが、それも安く手に入ります。地元の美味しい食材を食べていると、移住してよかったなと思いますね」
映画やテニスが趣味だったが、今は近くの公園に行って子どもと遊びまわるのが一番楽しいという。
「雪が降って冷たいとか、星がきれいとか、子どもには些細な感覚が重要だと思います。今、子どもにそれを感じさせられている、子どもと一緒に季節を楽しめている。それは移住したからこそできたんだと思います」
不安だった友人との距離も、コロナ禍で当たり前になったリモートで交流し解消。お互い子育て世代なので、ほど良い距離感で、ストレス発散にもなっている。舞鶴に来て半年ほどはなかなか知人ができなかったというが、仕事関係のつながりなどで、新しい人間関係も着実に広がりつつある。

公園で遊ぶ様子

他人に話すことで、考えを整理

菅原さんは、移住にあたり、移住支援団体などから丹念に情報収集をしたと話す。
「慣れ親しんだ土地から知らない場所に行こうとするといろんな考えが頭をよぎって、自分の考えを整理しにくいと思うんです。家族でも言いづらいことはあると思うので、一人で考えずに、移住に関して知識のある方など、まったくの他人に聞いてもらうのもいいと思います。私の場合、解決できること、できないことは当然あったのですが、人と話をしていくうちに、どうしたいか明確になったように思います」
熟考して実現した移住で自分の生まれ育った街から一歩外に出て、人生ワンステップ進んで大人になったように思う、と菅原さんは語った。

仕事中の菅原さん

(2022年11月11日取材)

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