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LIFE STYLE移住者の暮らし

妻の地元へ移住し、両親とともに子どもを見守る日々

村田 伸彦さん

PROFILE
村田 伸彦さんの写真

村田 伸彦さん

福岡県福岡市出身。2021年4月に東京都練馬区から佐賀県江北町に移住。

  • 移住時の年代:30代
  • 家族構成:妻、子ども2人
  • 移住スタイル:Jターン
  • 職業:会社員

縁がない東京での共働きと子育て両立の不安

「東京ではマンション暮らしだったため、双子の子どもたちが成長するにつれて、近隣住居への騒音が心配になってきました。できれば思う存分、走り回ることができる環境で育てたいと思っていました」
夫婦共働きでそれぞれの職場への交通の便が良く、近くに自然豊かな公園があり、住環境をとても気に入っていたそうだが、子どもが生まれてしばらくして、移住を考え始めたという。
「私は福岡県、妻は佐賀県出身で、夫婦ともに実家から離れて暮らしていました。近隣への騒音だけでなく、子どもたちが熱を出した時などに頼れる親族が近くにいないため、東京で子育てを続けていくことにも不安がありました」
福岡に帰ったらどうなるだろう。2019年11月、ふと思い立って東京・有楽町のふるさと回帰支援センターを訪ねてみたところ、想像していた以上に移住の具体的なイメージをつかむことができ、真剣に考えるようになったそうだ。

笑顔で遊ぶ村田さんのお子さん

妻の両親のサポートを得て、共働きで子育て

当初は福岡県を最有力候補地と考えていたが、佐賀県の移住イベントに参加し、福岡へのアクセスの良さに興味を持った。また、「佐賀移住サポートデスク」で、公園や学校といった子育て環境についても詳しく聞くことができた。
「福岡の私の実家からも車で約1時間半と近かったので、妻の実家で妻の両親と同居することに決めました。日頃の子育てでは妻の両親のサポートを得ながら、自分の両親にも会わせることで、子どもたちの成長を見守ってもらうことができます。妻も安心して仕事に打ち込むことができますし、私自身は仕事とともに子育てを楽しめると感じました」
東京では、自転車での保育園への送迎も負担に感じていたという。
「子ども2人を前と後ろに乗せて、さらに荷物まで載せるのはとても大変でした。子どもの成長は嬉しいですが、これ以上重くなるとどうなるのだろうと心配していました」

芝生に寝そべる村田さんのお子さん

移住先での仕事探しは戦略を持った方がいい

最大のネックは移住先での仕事探しだった。村田さんは、商社やインフラ関連の会社で営業や人事の仕事の経験があり、移住にあたり、IT関連企業をターゲットに就職先を探した。
「場所を選ばずに働けるスキルを身につけたいと思い、IT関連企業を希望しました。地方でもDX関連の産業が注目され、世界的にも成長が期待されています。どんな仕事でも、ITの知識はあった方がいいと考え、経験のある営業職として働きながら知識を身につけられればと思いました」
移住を決めた2020年1月頃から就職先を探し始めたが、最初の3か月間は思うように進まず、コロナ禍でいったん中断となった。それでも、その年の12月に再開し、自治体や民間企業のサーバーやネットワークの運用監視業務などを行っているIT関連企業への就職が決まり、2021年4月に移住した。

仕事中の村田さん

職住近接で、自分で自分の時間をコントロール

住居は、田んぼや畑に囲まれた静かな場所にある一軒家。子どもたちが幼い時に、夫婦それぞれの両親と多くの時間を共有できることが嬉しいと話す。
「現在の通勤時間は車で片道約30分です。都内で暮らしていた時は通勤に片道1時間20分近くかかっていたので、今は毎日の生活に余裕が生まれています。自分で自分の時間をコントロールできますし、平日帰宅後に子どもたちとカードゲームをしたりする時間も持てています」
移住を考えている人に向けては、仕事を探す時、いろいろなところに相談してたくさんチャネルを持った方がいいと話す。地域とのかかわり方についてもアドバイスをくれた。
「私は妻の実家に移住したので、近所から採れたての野菜や海産物を分けてもらったりする地縁もあります。でも、地域によっては昔からのコミュニティーが出来上がっていて、新しく入ることに不安を感じる人もいるでしょう。全く地縁がなくても、新興住宅地など、外から人が集まってきて人口が増えているエリアを選ぶとなじみやすいのではないでしょうか」

近所の川と気球

(2022年12月23日取材)

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